モレルより、勇者としてのモラル!!

いやあ……実際、頻尿とは切実なものでしてね……。

三時間の映画を、映画館で見ることに恐怖を感じます。
移動がながい電車で、不安になります。
トイレがとにかく近いので、何度も廊下を行き来するところを目撃され、「ウォーキングデット」というあだ名がつきます。

これねほんと……食べるのは我慢できるんですよ。でも、出すのって我慢できませんからね!?


これは、そんな私と同じ悩みを持つ勇者の物語にございます。

彼が気にすること、それは……自分の下半身の憤り具合。それのみにございます。
まあ、確かなウデを持ってるんでしょうな。そして、男前ではある。
しかしーまあー……
とにかく何かにつけてトイレを探したがるもんだから旅のテンポの悪くなること、悪くなること。……旅行中の私もこんな感じですな。


しかし、規格外の頻尿であるこの男、それだけじゃないんです。

強敵に囲まれても、気にすることはトイレ。
「すまん!」といって戦線を離脱する始末。

ラスボスで、他のパーティーが全員やられ、ボスとの一騎打ちになった時ですら!
「トイレに行っていいか!?」などとボスに交渉する始末。

……こんなこと聞く勇者未だかつておらんかったでしょうな。

そして、ボスとの決着をつけるきっかけになったのもまた……


これは、あんがい。

『トイレ』の描写がないRPGの世界において、実にリアルな話だと私は思いますよ。


破天荒な頻尿勇者。


ぜひ、ご一読を。







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