第3話 ビックリハウス
人を驚かせるためのアトラクション。
ビックリハウス。
それには無限の可能性が秘められている。
私は自宅でも作ってみたくなった。
だから、休みの日にえっちらおっちら、大工作業をしているんだけど、なかなか進まないわね。
誰かが悪戯してるの?
集めた材料がなくなったり、壊されたりしているのよ。
まったく困ったものだわ。
監視カメラを付けといたほうがいいかも。
数日後。
監視カメラをチェックしていた私は悲鳴をあげた。
作りかけのビックリハウスの中。
並べたこわーいお人形さん達が動き出して。大きな口をがばっと、あけたの。
そして、材料の木材たちをむしゃむしゃ。
なんて、ことなの。
あれはなんなの?
ほんものの、モンスター?
もうビックリハウスを作るのはやめにしましょ。
あの家は解体しちゃわないと。
本物のモンスターが出てくる家なんて、作れるわけないじゃない!
ピンポーン。
あら、こんな時間に誰かしら。
今は夜中だし、宅配なんて頼んでいないのに。
家シリーズ 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
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