第9話 中々経験出来ない入院生活。
久しぶりに小説を書いてみようと思う…
そのまま書くとネタのボリュームと問題が多過ぎるので、かなり割愛し、少しだけ嘘を混ぜて語る・・・真実を正確に知っても、誰も大した得にならないだろう。
私は自分の担当医に、「私の手術の画像を撮影し、研修医たちの資料にしてください」とお願いした…。
理由は、少しでも世の為になる事を残したい、生きた意味を作りたいと思ったからだ。
教材は多い方が良いと思い言った提案を、担当医は快く了解し・・・そして手術が始まる。
麻酔とは偉大だ・・・鎮静剤を打たれ7秒ぐらいで気を失った。
そして次の瞬間、肩を叩かれる・・・。
そして言われた言葉がこれだ…「手術が終わりましたよ」
しかし、その後、直ぐに劇痛に襲われた!
看護師か医師か分からないが、「どのぐらい痛いか10段階で教えてください」と聞かれたので、速攻で「10!」と答えた。
しかし、手術した所よりも、股間のイチモツの方が痛い!
『どこのドイツだ!無理やり尿道カテーテル突っ込んだバカは!』と痛みと麻酔で朦朧状態だが、ここだけは、はっきり思考が回っていた。
『許せん!』と思っても後の祭りだ・・・と仕方が無いと思ったが、その痛みが原因でショック症状が発生し、カテーテルを外す事になる。
そんな時、私は思った『強力なオピオイド打ってから抜いてくれよ!』と・・・。
本気で思った・・・あの痛みはシャレにならん。
頭の片隅で、『尿管結石って、こんな感じか』とその時、そんな事も同時に思った。
そして、病室のベットに移動後、大した効かない痛み止めが処方される・・・さすがに痛みに耐えきれず、「トラムセットぐらい処方してくれ、ダメならザルトプロフェンでも良いから」と嘆願したが駄目だった。
手術自体は上手くいったが、他の部分が駄目だった・・・心の中で、『これはメインの医師は当たりだが、担当者ガチャが外れたのか?』と入院中よく考えたものだ。
そして手術が終了後、相部屋の病室に移った後の話だが、ここでもネタがが尽きない・・・どうやら、話題の神様は、俺を休ませる気はないらしい。
まあ、色々あったなぁ・・・コロナが世界でブレイク中により病院内も大混乱。
隣のベットにいる奴は、手術したその晩に、体内に着けているドレーンホースが抜けて、ベットの下の床が血まみれ・・・危なく、私の荷物も血まみれになる所だった。
しかし、なんだろうねぇ・・・人に迷惑かけても謝らない奴が居るんだよ。
細かい事言ったらきりがない・・・
部屋の雰囲気も、それほど良くなかったので、何時もより貴重品や備品の管理は、特に注意したもんだ…前に免停ドライバーに突っ込まれて入院した時は、それほど相部屋の人の相性は悪くなかったのだが・・・今回の部屋ガチャはハズレの様だ・・・。
まぁ、患者同士がいがみ合いが発生して喧嘩になり、殴り合いが発生する事と言う事は無かったのは良かったとしておこう・・・。
しかし、私が後わずかで退院となっても、ネタが尽きない・・・。
往診で向かいの患者が「俺の体を利用して実験したいだけだろう!」とキレる患者と、「早く手術やらんとヤバいんだよ」怒鳴り声をあげてキレる医者・・・中々の言い争いだ。
・・・いいのか、個人情報ダダ洩れだぞ。
そして、その二人が言い争いをしている中・・・、私の手術をした担当医がやってきた。
手術跡を見て「おぉ、良い感じだねぇ!」と上機嫌な担当医・・・。
相変わらず、向かいのベットでは言い争う二人。
そんな二人を無視して、俺は参考資料用の画像について聞いてみた。
「研修医の学習用に俺の手術の写真撮ったと思いますが、どんな感じですか?」と・・・。
そこで、一瞬、部屋が沈黙・・・
・・・
「あっ!やべぇ!!!忘れてた!!!」と大きな声を上げる担当医。
良いのか悪いのか、そのセリフのせいなのか解らないが、向かいの患者と医師の争いが、そこで終了した。
なんだろうねぇ・・・「このモヤモヤ感は」とその時俺は思った。
結局その後、向かいの患者は手術をしたのかどうかは不明のまま、俺は退院した。
ちなみに、これ、本当に、ほぼノンフィクションなんだよねぇ…まぁ、中々濃い入院生活、ネタとしてこうやって書けるのは不幸中の幸いか?
まったく、不思議な入院生活だったなぁ・・・あんな経験二度と御免だがな。
先人達からの名言集 髙田知幸 @takada-com
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