第3話 サイオニクス戦士 ベガ

2000年前…幾億の歴史がある宇宙では2000年の時の流れこそが最近の出来事なのである。

地球から遥か離れた場所

生命機械の融合体が進化した星

そこで幻魔との戦いに抑えられたアンドロイドの存在とそのアンドロイドとアンドロイドの彼女との別れがあったその事実をフロイを通して知る事になった。


そのアンドロイドの名はベガ…彼が閉じ込められた場所こそが…ジャンボジェット機に衝突した隕石であった。


人類が突発的に進化をたどる時は…その境目には超能力によって理解力も凄まじさを得ているのである。

ルナは進化を受け入れ、またサイコキネシスと言う能力を得た。フロイの言う宇宙に存在する闇と光 幾億という途方もない戦い…全てを理解した。


それは何かが進化を遂げようとする反動に似た形で魔も同じように やってくる。


人類史もそうであるように。

狭義で言えば人生もそうであると言えると思われる…


ジャンボジェット機は偶然隕石に衝突した訳ではない。必然だったのである。


ルナ皇女が能力に覚醒したからこそ…全てが鎖のように繋がっていく。

必然に光の戦士が誕生するのだ。


魔が忍びよるのも…ルナ皇女にサイオニクス戦士としての能力が目覚めようとしたから…広義で言えば光の戦士がいるから…魔の動きが連動する。

また反対に魔が現れたからこそ…光の戦士も出現していく。


それはルナ姫だけじゃなく、世界中各地にサイオニクス戦士の血脈が躍動しているのである。


ハルマゲドンの襲来で世界各地の光の戦士サイオニクス戦士の結集が自ずと完結する。


海原の波が漂う中 旅客機の翼の破片が浮き ルナはそこに寝そべっていた。意識を覚醒しゆっくり立ち上がる。ルナには全ての事象が理解できていた。と同時に 隕石の破片の塊がルナの眼前に浮いていた 一部の隙間からアンドロイドの一部分の容姿が見える。


ルナはテレパシーで彼を呼ぶ

「ベガ目覚めて…」


それに応える如く…ベガは応えるが

「私は長い戦いで気力も失った。また恋人も失い、もうこのまま休みたい」とルナに返事した。


ベガはアンドロイドだが何もかも衰弱しきっていた。すべて幻魔との戦いで疲弊したのだ。


ルナは再度ベガを呼び掛ける

「ベガあなたの力が必要なの…助けて」……

ルナの瞳はベガの目覚めを懇願して潤っている。

それは、希望に満ち溢れた瞳でもある。

力強い眼差しがあった。

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幻魔大戦 ネオまさよし @jackie2023

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