第2話 自然の摂理

繁栄があれば反対の働きがある。生と死 有と無 正と負の働き…


その逆の働きこそが幻魔なのである。不幸を司る者が魔だ。地獄の案内人とでも呼ぶべきか…



数分前 トランシルバニア王国第一皇女の姿があった。

アメリカ親善訪問の帰りの旅客機だ…ほとんどの客がトランシルバニア王国の関係者…で埋め尽くされ一部民間人が乗ってる。


皇女の名はルナ 皇女の膝上に携えた 水晶玉があった。大事にクッションの上に置いている

大きさは野球ボールより大きめバレーボールより小さい ソフトボールぐらいの大きさだろう。


水晶を使っての占い事が趣味らしい…突如として水晶に映し出された 人の頭骸骨のビジョンが浮かび…


「全ての完全な破壊…」と


水晶に映し出された頭蓋骨は訴えていた。恐怖心を煽る恐ろしい声だ。


ルナ皇女は片手を口にもっていき…驚きの余り悲鳴を発する。執事がとっさに皇女に近づき…


「どうなさいましたか?ルナ姫」


「このジャンボジェットはまもなく墜落します。」と執事と周りに居る関係者に訴えた。


それから、心の準備もないまま、隕石の衝突にあったのである。


飛行機墜落後 ルナ姫は地上から一直線の太い光の束に吸い上げられた。そこは暗闇で中央が光輝き 真ん中に影のように浮かんだ 人の模写が象ってた。


広大な宇宙を光に導く存在…フロイだ。

フロイと言う人物がこう言った。


「ルナあなたは無意識に予知能力で幻魔の忍びを知った。今からのあなたはそれに立ち向う光の戦士 サイオニクス戦士ルナとして存在するのです。」と告げる。


「あなたは誰…」の問いかけに


「私は宇宙の意識体フロイ」と答える。


「この空間は地球から離れた何百光年先の宇宙空間」とフロイが説明した。


また魔が現れれば、その反する力 正の力 光の力それが宇宙に存在する。

フロイがその存在だ。


ルナの身体自体は宇宙空間にあるのではない、ルナの意識だけが時空を跳躍したのである。


フロイは物体でもなく無形の存在 宇宙に存在する意識体としか言えない。かと言って生命体でもない。いや生命体かもしれない…謎の存在なのである。

ただ言えるのは幻魔が現るところにフロイも現る理があるらしい。


ルナは、フロイの話を聞き込む。

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