第7話

花見の夢の中


 「花見さん??」


「もう知ってるんでしょ、私の気持ち」


「知ってるけど、これはちょっと」


「良いでしょう、ずっと貴方に会えなくて我慢してたんだから」


「・・・」


そして、もう一度奪わられる。


 「ごめんね。私も、ずっと本当のことを言わないで」


「うん」


「今更だよね。」


「・・・うん」


「・・・なら、せめてここで」


と言って服を脱ぎ始める。


 「と言うのは、また今度にして」


えっ??


 「もしまた、来てくれるのを約束するなら、続きを見せてあげる」


そんな約束しなくても、やろうと思えば常に覗き放題なんだけど


 「そんな約束しなくても、覗き放題だと思ってるって顔してるね」


「・・・っ!」

 怖っ心読まれた?


 「そして、怖っ心読まれたって顔してるね。分かるよ、私は貴方のことを何度も見て居たから。癖とか表情で貴方が考えてることがわかるの。」


「ストーカーってすごいね」


「そう、凄いのよ。ストーカーは貴方のことをなんでも知りたいの、だから貴方の体のことも知りたい。」


「・・・っ!それは」


「良いじゃない、今ならしても絶対にならいよ。夢だもの。」


確かに


 「それに、貴方初めてでしょ。ならそれは私が貰いたい。」


そして、その用意をするように脱ぎ始める


 「待って、その前に聞かせてほしい」


「何を?」


「何で、俺のことをいじめ続けたの?」


いまいち、記憶を見ても分からなかった。


 「それは・・・今更・・・だったのよ」


「??」


「今更、謝っても許して貰えるって思ってなかったの!!」

 

 確かにそう思うは


 「拒否されのが怖くて、ならストーカーのままでいいやと思って」


「先走り過ぎろ。」


「・・・っ、確かにね。でも理由はもう一つあるの。」


「何?」


「それは、ゆずに勝てないこと。」


確かに俺は何だか言って、義妹を凄く大切にして居た。でもみんなはそう思ってないかと思った。プレゼントはみんなに見つからないようにあげてたし、学校では話さないし、


 いや、よく考えたら、ストーカーだから幾らでも知るタイミングはあったか、それにゆずの友達なら。俺のいいところたまに話してかしれないし


 「なるほどね」


「だから、私はゆずの方に夢に出て来たって話聞いて悔しかった。私は負けた気がした。」


「・・・」


「ファーストキスも取られたって話を聞いた。なら今度はそっちを取るしかない!!」


そして、俺は身を任せようと思ったけど、夢から覚めてしまった。

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【訂正前 02:12】①俺を嫌っている義妹を庇って死んだ。そして魂になったからもう遅い 激 辛 @eaconnn

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