0話 新婚時代の話。 2  



侍女達が叫んでいた。


キャーッ「奥様を殴ったわね」


何が奥様よ!


侍女達と、お揃いの服装だなんて着るはずがない、そうよ間違いよ。



私は、アイリス・エリウッド男爵令嬢です。


最近、晩餐会で知り合った方シェーン・ロングベルク公爵様と名乗る方と同じべットで寝たのです。


お友達は、同じべットで寝ると、コウノトリが赤ちゃんを運んでくると家庭教師から教わったそうです。


最近はコウノトリが赤ちゃんを運び、やすいように窓を開けていますが一向に来ないのです。




お付き合いを初めて、すぐ妊娠に気づきシェーン公爵様に伝えると喜んでくれました。私は、幸せでした。


私の名前はジュリエット・ドリュウ侯爵令嬢です。


それが・・・臨月に生活費を置いて、いかれてから連絡が取れなくなり半年後シェーン公爵様に会いに行きました。


家族に君を紹介するには、まだ準備が・・・できていないから、もう少し待ってくれと、言われて私は帰ったのです。




何週間も待ちましたが、彼に会って子を托すしかありません、私の命の灯火が消えかけているのです。




手紙に事情を書き記しました。



カゴに大事な我が子と手紙を添えて、警備兵に預けそのまま倒れ込み気を失っておりました。




ジュリエット・ドリュウ侯爵令嬢が公爵様に会いに来られたのですがカゴを預けられた後、意識を無くされました。



カゴですが一応中身を確認したところ、可愛らしい赤ん坊と手紙があった。と、渡された。



一応、母親の容体を聞けたら過労だそうです。



言っておくがこの子は俺の子ではない、心あたりはあるが。


たぶん、俺にそっくりだと、よく言われる俺の従兄弟シェーク・ロングベルクだ。


女をナンパしては、俺の名前をかたっていたな名前と顔が似てるから仕方がないだろうと、開き直るとこがムカつく!



シェークには抗議文を送ってやった。





1時間して馬車を走らせてシェーク侯爵令息は到着して叫んでいた。



「ジュリエットー愛してる両親に知らせたら喜んでいるよ早く孫の顔見たいと言ってるんだ」




「シェーク様」



二階の階段から叫んでいた。泣きながら走りシェークの元へ抱き着いていた。



「ジュリエットこんなに、やつれてごめんよ」



シェーン公爵は少し意地悪く話した。

「シェーク、お前が来なかったら、お前の息子を養子に、したのになヴィヴィアンは最初は俺の子だと思い悩んでいたんだぞ」



「ああ、ヴィヴィアン済まない気苦労かけたね!」


「いいえ、嫁にきて数ヶ月で離婚かしら?と悩んだくらいですわ!ホホホ」


目が笑ってない・・・。


シェークはシェーンにコソコソ話した。


「目が怖いな」


「今日は、そんなに怒ってないさ!?」


あれで、そんなに怒ってないだって。



シェークは早く帰ったほうが、身のためだと思い親子3人帰るが、日を改めて、お礼に伺うと帰っていった。


帰るとシェークの両親に応接間に呼ばれた。



両親は、初めて見る我が孫が可愛くて泣きながら抱っこしている。


「シェークどうして私達に相談しなかったの?」



「お金、爵位、目当てと言われると思って彼女の人柄を見てほしくて」



成る程、だけどジュリエット彼女は爵位は侯爵だし反対するはずが無いのに、何かあるのかしら?


今までシェークが付き合ってきた子達は、みんな、ろくでもない淑女の皮を被った売女だった。


ジュリエット・ドリュウ侯爵令嬢は、淑女だわ早く結婚して家を継いで欲しい。


結婚式しないとね!


「ねえ、あなた結婚式は盛大にしましょうね!」


「だね、王族にも相談しないといけないね、書状は僕が出しとくよ」


「ありがとう、あ・な・た」


張り切って準備しないとね。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

毎日 10:00 予定は変更される可能性があります

一度だけだ。これ以上閨をともに、するつもりは無いと旦那様に告げられました。 尾道小町 @onomiti3145

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ