最終話 宮野小春
俺は気がついたら、小春の家の前に来ていた。
小春の家のチャイムを鳴らす。
俺の心臓はバクバクと鳴り止まない。
「は~い……ってゆうくん?! どうしたのっ」
「こ、小春に言いたいことがあってきたんだ」
「え、だ、だって今日は夏祭りじゃ……」
「終わったんだ、夏祭りよりも自分の気持ちに答えを出さなきゃいけないと思って……」
「……そ、そうなの?」
小春は不思議そうに小首を傾げている。
それもそうだろう、小春は元々俺が夏祭りに行くことを知っていた。
夏祭りが終わって、自分の家に来たのだ。
「春姉に対しての答えを出さなきゃいけないと思って」
「そ、そっか……」
「それに気づかせてくれた人が何人もいる、俺だけじゃ今日小春の所に行こうなんて思わなった」
俺が話すのを小春は真剣な表情で聞く。
俺が覚悟を決めたように、彼女もまたこの日が来ることを告白したあの日から分かっていたのだ。
だからこそ、覚悟が決まっている。
「俺さ、昔からずっとずっと小春のことが好き」
「――――っ! そ、それって……前の返事はオッケーってこと?」
「これじゃあ、伝わらなかった? そう言ったつもりなんだけど……」
俺がそう言うと、小春は涙を流しながら頭をふりふりと横に振る。
俺はその姿を見てジッとしていられなくなり、そっと抱きしめる。
「小春」
「ん、な、なぁに?」
「大好きだよ、付き合ってほしい」
「わ、私の方こそ……うぐ、お、お願いします……」
こうして俺らは付き合う事になった。
最後は彼女になった小春とのキス。
興奮と緊張で心臓が止まりそうだった。
柔らかく、終わってほしくないと思った。
キスの味は……よくわからなかった。
俺はもう一度夢じゃないことを確かめるために、小春にキスをし、身体を抱き寄せる。
あとがき
皆様、お久しぶりです楠木のあるです。
これまで読んでくださり本当にありがとうございます。
今回のストーリーはここで終わりにします。
なんか急にストーリー進行が速くなってしまいましたがお許しください。
途中から伸び悩み、切り上げた方が良いと思いまして……本当はもう少し伸ばそうと思ったんですけど、自分の気持ち的にごめんなさい!
でも私が作品を完結させるのは珍しいとかおもいながら、書いてました。
ありがとうございました。
今後の作品も読んでくださったら幸いです。
次の作品はまたじれじれでも書こうかなって思ってます、当初の予定ではこの作品もじれじれにするつもりだったんですけどね……あはは。
それでは最後に本当に読者の皆様応援ありがとうございました。
隣の家の幼馴染のお姉ちゃんが同じ高校に入学した途端、俺のことを狙ってくるんだが 楠木のある @kusunki_oo
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