お題「スタート」で思いつく話

BIRD

【読み切り】はじまりは中学生

僕が小説を書き始めたのは、中学1年生の3学期~2年生になる頃のことでした。

ちょうどその頃に引っ越し&転校をして、新しい友達が出来て、仲良くなった4人のうち1人が小説を書いているのを見せてもらったことがきっかけです。

友達が書いていたのは、異世界の国王と側近が日本へやってくるお話でした。

コメディとシリアスの混ざり具合が絶妙で面白く、大学ノートに書かれたその物語を夢中で読んでいるうちに、自分も書いてみたくなったという経緯です。


初めて書いた物語は、友人たちをモデルにしたキャラクターによるドタバタ日常コメディでした。

書き始めてしばらくして、小説を書いている友人と合作で物語を作りました。

1冊のノートに2人で交互に書いてゆく、登場するのは友人の小説の主要人物たちと、僕の小説の主要人物たちで、台詞はそれぞれの作者が書き込んでいます。

僕が書いた台詞や行動に友人がどんな台詞や行動で返してくるか、毎日楽しみでワクワクしながら書いたり読んだりしたのは、今でも良い思い出です。


まだスマホもガラケーも無く、小説投稿サイトも無かった時代のことです。

合作をした友人とはその後、高校は別々になりましたが、交流は続きました。

高校生になった時、部活を通して親しくなった別の友人が漫画を描いていて、同人サークルを作ろう! との誘いを受けて、ジャンル自由のサークルを作りました。

サークル設立時、誘ってきた友人が副会長で、何故か僕が会長に選ばれた理由は、現在も謎のままです。

そのサークルには、中学からの付き合いの友人も加わっています。

中学の友人たち・高校の友人たちと交流して、月1冊ペースでみんなの作品を収録した会誌を発行していました。

最初はコピー機を使っての発行で、副会長の父親の会社に(副会長は社長令嬢)みんなで押しかけて、事務所のコピー機を借りて印刷して、従業員食堂のテーブルを借りて製本作業をしました。

あ、会社の業務の邪魔はしてませんよ?

コピー機を借りに行くのは、いつも会社が休みの日でした。

後に、オフセット印刷を知り、特別号はプリンプリントさん(今は廃業した印刷屋)に入稿して印刷してもらいました。


高校卒業後もサークル活動は続きましたが、僕が仕事の都合で故郷を離れたため、活動終了となりました。

サークルメンバーも社会人になったり結婚したりして忙しくなり、今では誰も創作活動はしていないようです。

社会人になった僕も創作から離れていましたが、2023年から投稿サイトを利用して執筆を再開しました。


そして、2024年1月1日。

【保護猫物語】luxueux文庫から電子書籍化。

またひとつ、新しい事が始まりました。

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