魔法大女 対 犬怪人シバワン②犬が見る バケツに脱糞 クソババァ
シバワンという名の、柴犬怪人の鼻が曲がった…90度に。
犬歯を剥き出し、後ろに下がった…余りのその匂いに。
「フガっ!フガ!クゥーン」
カンチョーハイはまともな日本人、そして妙齢の女であれば正直生きていけない姿をしていた。
変な際どい魔法少女みたいなコスプレ姿で、殆ど正体丸わかりのアイマスク、そして年齢からは考えられないピンク髪のツインテール。
その塊がバケツにハマってウンコした、路地裏で。
ケツがバケツにハマってさぁ大変。
ウンコが出てきてコンニチワ、おい、犬。
良いから早くこっから出してよ…聞いてんのか?犬!
と、口に出しているつもりだが酩酊しているカンチョーハイは口に出せてない。
最早、呂律が回っていないからだ。
「おりょ?だしぇ!ありれぇい、りぬ!れぬ!」
「クシュッ!クゥーン」
シバワンは困惑していた。
こんな過程は聞いてないというか、散歩していたら変な女に遭遇何もしてないのに勝手にこんなんなってたからだ。
ただ、ただ、強烈な匂いが襲うからだ。
「りぬ!ゆるへん!ゆるへんど!しえいやー!にゃんでぃえー!ヒックっ!」
ガラガラガシャーン!
立ち上がろうとして更にゴミ捨て場側に転んだカンチョーハイ。
その拍子にゴミの入った青い大きなゴミ箱を頭から被ってしまい、今まさにゴミ捨て場に打ち捨てられたヒロインが完成した。
「みえらい!きこえらい!くしょう…なんれわらしびゃかりぃい」
まともな思考の人間がいれば『酒のせいだよ、人間辞めたくなければ飲むのをやめろ』とアドバイスしただろうが、アドバイスするべき人はおらず、犬しか居ない。
しかし何も進展の無いまま数分、その場に現れてはいけない第三者が現れる。
『ククク、これは…?おい!カンチョーハイ!私だ!ブラック総統だ!貴様を…きさ…うぁクセェ…』
現れたのは漫画のキャラか、ラノベの主人公ぐらいしか着ない肩パットの入った漆黒のレザーのコート。
唯一見える髪型は、北の総統よろしく覇王カットという変な刈り上げ。
顔には、まるで笑っているように見える仮面を付けた男が現れた。
「しぇいやー…ありぇ?こりぇだ!ミャーガリンだ!」
「え?あ…お…おぉ…」「クゥーン」
ゴミ箱を被ってる故に何も聞こえず無視された男。
彼の名は悪の組織『バタフライキラー』の総統・ブラックという。
彼を語るならカンチョーハイとの因縁を簡単に語らねばならないがそれはまた、次回。
とにかく悪の総統、自らが手を下すのか!?
ビチャッビチャッ!ヌルヌルヌル…
「ゴミ箱の中で何をやってるんだ?なぁシバワン…見てきてくれないか?」
ビビる悪の総統、いきなり無茶振りで困惑のシバワン…
ガターンッ!!
しかしいきなり飛び出して来たカンチョーハイに時が止まった。
「にぇとられにはねとりぇ!イヌティンコー!」
「キャウン!キャン!」
なんとカンチョーハイ…近付いたシバワンの腰に抱きつきシバワンのシバワンジュニアと自らアヘ顔で自撮りをした!
更にシバワン雄根を鷲掴みにしてもう一枚!
パシャア!パシャア!
「クゥーン」
なんという事でしょう、それをそのままセイヤに送った。Eメールで。
彼女は短大の時から、それこそ10年近く時が止まっている。
ろくなSNSが無い時代、メールでやり取りをしていたまま止まっていた。
「モーギャランヌッタロ!ナメロウ!ナミェロ!」
最早、人語を介していないカンチョーハイ。
どうやら全身にゴミ捨て場に捨てられていた賞味期限切れのマーガリンを全身に塗りたくっていた。
余りの恐怖に足をもつれさせながら逃げるシバワン、更にNTR写真?をセイヤに送りつけようとするカンチョーハイがシバワンの首を掴んだ。
「お、おい!シバワンを虐めるなよ!?うおお!?」
ガシャーッ
転びながら尻のバケツが取れ、そのまま転がるようにブラックの元へ。
茶色のアレだらけのピンクのハイレグがブラックに襲いかかる!
しかし!
「させません!ブラック様、逃げて下さい!グアッ!?」
そこへ颯爽と現れブラックの代わりクソを喰らう黒い影…
ネコ型のヘッドギアを付けたシルバーのロングヘアーに碧眼、欧州の妖精の様な美少女、ハイレグビキニに胸カバーの着いたコルセット、首から肩にかけて繋がっている光沢のあるグローブに、エナメルのサイハイブーツ…その姿は完全に某虎と兎が主役のヒーロー漫画に出てくる氷の青薔薇の格好のパクリである。
本家と違うのは黒色を基調としているが、2Pコスと言っても過言ではない。
その美少女アイドルヒーローが、今まさにクソを喰らった。
彼女こそもう一人のヒロインであり、本物のヒーロー、あらすじの怪人紹介の名前にも無かったブラックの懐刀。
その名は【美少女ヒーロー】スメキャットである。
キャットは幼少の頃からのブラックの側女として幼い頃から身体を鍛え武術に励み、まだ幼いながら引き締まった身体で彼を守り続けてきている
そして、貧乳でケツが小さく身長低めだ。
現在は私立の校則ゆるゆる午前中だけの学校を通いながらブラックの会社で変身ヒーロー(警察の手助け)をしている。
ちなみに普段はキッチリ校則通りに制服を着てクラス委員長をやっている眼鏡の似合うJKだ。
そして、貧乳でケツが小さく身長低めだ。
「シェイヤ!ミョーハナチャナイ!♥ニャメテェ♥」
セイヤを離さないと言いながら何故かそのまま三角絞めを始める凡人レベルの容姿で酩酊しているピンクな酔っぱらい。
普通に戦えば武術経験のあるキャットの圧勝だが、魔法大女状態では身体能力がとても上がっている。
それは毎日鍛え続けているキャットをも、遥かに越える力である。
それに対してキャットの衣装はただのコスプレである。
「グア…ガァッ!…はなせっ!はなせよ!このカンチョー女!はなっ!?【グチャ】ブァァァ!?」
組み付かれなければキャットはその素早い動きで翻弄出来るかも知れないが…密着してしまい、力技になると勝てない。
更にマーガリンで滑る為に必死に距離を取ろうとしたが、残念ながらカンチョーハイの汚物まみれのケツが顔に密着した。
そして今度は正面から抱き着いていくカンチョーハイ…セイヤが自分のテクニックで快楽落ちする夢でも見ているのだろうか?
「く、臭い、色んな臭い、いやぁ…それに滑る…え、やだ!?嫌だ!アレが来る!やめろぉぉ!!「シェイヤシュキシュキ♥………オエエエエエエエ!!」
ピカァアアアアアアアアアアアア!!!!
キャットの顔面に吐瀉物を吐いた瞬間にカンチョーハイが光った。
カンチョーハイの必殺技、バタフライチューナー…そしてそこから起きるバタフライエフェクトのエフェクトだ。
つまり、沢山のエフェクトが起こり馬鹿になる。
この文章を書いている私も馬鹿になる。
バタフライチューナーとは、脳波の同調…カンチョーハイと同じメンタリティとなる、つまり…酩酊エロ馬鹿になるのだ!
そしてバタフライエフェクト…その状態が時間経過と共に加速する。
効果が消えるのは頭が馬鹿になりありとあらゆる体液を噴出して変身解除した時だ。
そもそもこの世界に変身するやつなんて殆どいないし、ただ変装するだけの変身スーツを着ている変人もキャットだけである。
そしてこの必殺技を普段から食らってるのも、効果があるのも基本的にキャットだけである。
キャットの身体が痙攣し唇を強く噛む…強い精神力で必死に抵抗するが…
「ん!んが!がっがっ!私には…ブラック…と、透様…透…様だけだっ!お前にぃッ…お?おっおッ!?♥おっおっおっ…♥」
キャットは別に脳を弄られている訳でわない。
ただ、カンチョーハイが耳に舌を突っ込んだだけだ…それでもブラック総統…というか本名の透の名前を呼びながら正気を保とうとする。
「りぬ!おみゃあもしぇいやにゃめろ!やりぇ!」
「クゥーン…ワン!」
とうとう白旗を上げていたシバワンが味方のキャットに襲いかかる!
どうなる?スメキャット!?
※次回へ続く
【恋の短文シリーズ】NTR魔法大女、怒りのアレ クマとシオマネキ @akpkumasun
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