義兄の突然の逝去で公爵家を継ぐ事となった婚約者に、その義母の陰謀や亡くなった義兄の婚約者の思惑に翻弄されるヒロインではあったが、婚約者を信じ婚姻に至る過程には感動しました。只、それにより、決して肯定すべきでは無いが、亡き義兄とその婚約者との間に授かった子供を、その婚約者が子供の将来の為に、手離す決断をされた事実に驚きと共に虚しさが込み上げた気持ちには、筆舌に値します。果たしてベストチョイスであったのかと。