覆面リーダー・ファンザ

@Mac_danshaku

第1話

童 貞男「やぁみんな!!俺は童貞男(わらべ・さだお)!!ちょっぴり助兵衛な38才独身童貞の男の子だぜ!!今日もメ●ブにオカズ探しだ!!なんたって俺の夢は、『全ての性癖で致せるようになる』ことだからな!」


…しかし、たどり着いたメ●ブの様子がおかしい。

店内にはたくさんのオタクが倒れている。


貞男「みんな!?いったいどうしたんだ!?」


オタクA「NTRだ…脳をぶっ壊された…」


オタクB「ひでぇよぉ…イチャラブものを読んでた筈だったのに…」


貞男は店内を見廻し、ある事に気づいた。


貞男「ぜ…全部NTRものになっている…!?」


店内のエロ同人というエロ同人が全てNTRものになっていたのだ!店内にはNTRで脳を破壊されたオタクの亡骸が転がっていた。


???「フハハハハ!!温いイチャラブ好きどもが!!脳を焼かれて朽ちるがいい!!」


貞男「な…なんだお前は!?」


貞男の前に異形の怪人が現れた。コイツが店内のエロ同人をNTRものにしたに違いない!


ネトラーレ「ワシの名は『ネトラーレ』!このNTR本だらけの中で立っていられるとは大した男だ。どうだ?ワシらと共にNTRの力でこの世を支配して、イチャラブ純愛ものを世から消し去らないか…?」


貞男「ふざけるな!!NTRは人を傷つけるためのものじゃない!!それに、全ての性癖は平等なものだ!!」


ネトラーレ「よろしい。ならば、死ね!!」


ネトラーレが貞男に手を翳すと、手のひらから鈍い紫色の光が放たれ、貞男の身体を包んだ!


貞男「うわぁぁぁぁぁ!!!!NTRの辛さが流れ込んでくる!!!!!えっちどころか彼女もいたことないのにぃ!!!!」


ネトラーレ「フハハハハ!!…何!?立っているだと!?(ダブルミーニング)」


???「探したわ!!あなたが適合者のようね!!」


貞男の後ろからスーツ姿のポニテメガネ美人が声をあげた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜CM〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ナレーション「ファンザドライバーに、エロドージンをセット!!」


ファンザドライバー「NETRALE!」(クッソ流暢なシステム音声)


ナレーション「覆面リーダー・ファンザに、変態!!」


ナレーション「エロドージンを換装、性癖チェンジでパワーアップ!!」


ファンザドライバー「ICHA-LOVE!」


ファンザドライバー「LOLI-CON!」


ナレーション「光る!鳴る!!DXファンザドライバー!!!」


(定価:7980円〈税別〉)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



貞男「あ、あの…あなたは…?」


愛「申し遅れました。私は『五分沙汰 愛(ごぶさた あい)』。政府機関S.O.Dから来ました。」


貞男「あ、あ、はい。えーと…」


貞男は女性と上手く会話できない。それが初対面の美人なら尚更である。


愛「あの怪人は異世界『快楽天』から来た通称『快楽天ビースト』。この世界をNTRや胸糞エロの力で支配するために鬱オッキ軍として攻めてきたの。あなたには、奴らと戦う力がある。」


愛はアタッシュケースからベルトのようなものを取り出して貞男の腹に巻きつけた。


愛「この『NTRエロドージン』を『ファンザドライバー』にセットして!このドライバーはNTRで致せる人間にしか使えない。この世界の性癖の平和は、あなたにかかっている!」


貞男は久々の女性のボディタッチに動揺したが、状況を飲み込んだ。


貞男「俺は、全ての性癖を守る…!NTRで人を傷つけたお前を許さない!!…変態!!!」


ファンザドライバー「NETRALE!」


瞬間ファンザドライバーから鈍い紫色の光が放たれ、貞男の身体を黒いパワードスーツが包んだ。


愛「これが、人類の切り札。『覆面リーダー・ファンザ』よ!!」


貞男「よっしゃあ…!!行くぞ!!」


ネトラーレ「小癪な!!」


ネトラーレは手から光線を乱射するも、ファンザには全く効果がない。ネトラーレに近づいたファンザは熾烈なラッシュを浴びせる!!


ネトラーレ「ぐふぅ…!?」


ファンザ「これでトドメだ!!」


ファンザはファンザドライバーのスロットにNTRエロドージンを挿入し直し、必殺コマンドを入力する。


ファンザドライバー「finish Time!!」


ファンザ「必殺!!『NTR脳髄ブレイク』!!!」


ファンザのハイキックがネトラーレの側頭部に直撃!ネトラーレは地面に倒れ込んだ。


ネトラーレ「クソ…!!これで勝ったと思うなよ!!」


ネトラーレは自分の背後に時空の切れ目を作り出し、消えていった…


ファンザ「ネトラーレ…そして、この力は一体…?」




???「認めない。NTRの力など…!!!」



〜〜〜〜次回予告〜〜〜〜


貞男「ヤツは一体!?」


愛「『覆面リーダー・ホットミルク』。あなたの先輩よ。」


ホットミルク「NTRはこの世にあっちゃいけないんだ!!」


次回、第2話「強襲!白いリーダー!!」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

覆面リーダー・ファンザ @Mac_danshaku

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る