第21話 ラブコールが止まらない
インフル騒動はどうにか終結したものの、利用者さんはばったばったと旅立たれてますので、上はベッドの空きを埋めることにやっきになってます。まえの職場もそれで現場がブチ切れてたわけですが、どこも一緒ですな。
そんなわけで、毎日のように新しい利用者さんがはいってこられまして(どいつもこいつもクセが強すぎる)現場は誰がトロミありで誰がポカリ禁で(塩分制限等で)誰がアルツハイマーで誰がレビー小体型で——と、もうわけわからん状態なんですが。
そんな折り、べつフロアにはいってきた利用者さんの皮膚状態にはさすがに絶句してしまいました。
べつフロアなのになぜそんなん知ってるのかといえば、入浴は全フロア合同でおこなうからです。入浴時は担当フロア以外の利用者さんも介助することになるわけですな。
結果的に難病指定されている病気で感染の危険はないとわかったのでよかったけれど、それが判明するまで二週間ほど、毎日入浴させろとの指示(通常は週に二日)に正気かこいつらと思いましたよね。事前になんの説明もなく、たよりない手袋ひとつで身体洗わせて『介助後は手洗いしっかりしてね♡』ですませてしまう。
入所時点では感染症なのかどうなのかも不明の、全身爛れちゃってるような、かなりひどい皮膚状態の人を入所させるってさ。いったいどういう神経してるのか。サイコパスか。
ナースからして『入所して何日か経つけどうつった人いないからたぶん大丈夫でしょ』とかいえちゃう環境であることに正直ゾッとしたよね。
もっとも感染する可能性が高いのは、排泄や入浴の介助をする介護士なんですが。なにその人体実験じみた発想は。感覚が麻痺するにもほどがあるだろう。
結局、現場スタッフはつかい捨て感覚なんだろうなと実感するのはこういうときよね。
ということで(?)表題なんだけども。
なんのラブコールかといえば正社員へのお誘いね。現場スタッフによる冗談半分のものだけれども。複数人からたびたび誘われます。そのたび『絶対イヤです♡』とお答えしてます。笑
べつフロアにもひとり誘っている派遣さんがいるそうなんですが、やっぱり『絶対やだ』と断られているそうな。そりゃそうだろうなと思います。
メリットよりデメリットのほうがおおきい、なにより職員をつかい捨てとしか思ってないような組織に所属するなんてまっぴらです♡
さて。気が滅入るお話はここまでにしまして。
企画が動きはじめてから足かけ一年、アイスリレーがようやくゴールにたどりつきましたー。
『コンビニアイス・アライアンス 〜甘くて冷たいふたり同盟〜』
🍨奇数回/薮坂さんの赤城さんパート
https://kakuyomu.jp/works/16818023214000463302
🍨偶数回/野森の江崎さんパート
https://kakuyomu.jp/works/16818023214070442465
ご当地アイス巡り、わたしもやりたいなー。笑
いやあ、たのしかった。ピンポンリレー、クセになりそうです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます