第11話 方角企画 感想の感想②(☆)
方角企画で書いた2作目『わたしたち、ふたりでひとつ。』にも感想をいただきましたので、まずはこちらをご覧ください。
https://kakuyomu.jp/works/16818093074649968518/episodes/16818093076274935315
わたしの場合、だいたい3,000文字以下の掌編だと思いつきだけで書きあげてしまうことが多い(それ以上になると多少設定をこねる)んですが、本作もほぼほぼ思いつきのみでした。
じつのところ思いつき100%作だと、しっくりこない感やすわりの悪さが残ることが多いんですよね。
そこで深堀りすればよいのだろうけど、たいていなにかの企画だったりするから、公開を優先して結局そのまま——というパターンになります。本作もしかり。だったわけですが、そのすわりの悪さの正体はフィンディルさんが指摘されているとおり『視点者設定と視点者表現が噛みあっていない』からなのだと思います。
いわれてみればそのとおり! と、すごく腑に落ちたのですが、それと同時にこの解に自力でたどり着くのはけっこう大変だろうなとも思います。それなりの時間をおいて俯瞰しないと見えてこないような気がする。
いずれにしろ、前回の感想とともに今後執筆していく上でのおおきなヒントをいただけたように思います。ありがたい。
そうこうしているうちに企画も終盤。参加作は40作を超えています。
企画ページはこちら。
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093074752698854
さすがにぜんぶは読めておりませんが、作者さんそれぞれの挑戦や試行錯誤が見えたりしてとても興味深いです。
てことで。今回も他薦をひとつおいておわりたいと思います。
終始一貫して『報告書』の形式をとりながら、深いドラマが見える作品。
『未成年者誘拐被疑事件に係る捜査経緯について。』作/薮坂
(1話完結/4,654文字)
https://kakuyomu.jp/works/16818093074827068303
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