第6話:インコ?それとも人間?
一奈がマカロンをお持ち帰りして僕とプリンの生活に平和が戻ってきていた。
で、そうなったからって言うわけじゃないんだろうけど、プリンちゃんから
提案された。
「あの私と
「そうだけど・・・たぶんもう一奈はここに来ないだろうから既成事実は作らなくていいんじゃないか?」
「じゃ〜しないの?」
「いや〜・・・」
「私はいいよ・・・しても」
「そう言われると躊躇しちゃうな・・・」
「初ちゃん・・・鼻の下、伸びてるよ」
「おでこに汗かいてるし・・」
「うそ・・・」
「初ちゃん・・私の服脱がしたいって思ってるでしょ?」
「そ、そんなこと思ってないけど・・・」
「けど?・・・けどってなに?」
「・・・思ってる・・・」
「あはは・・・初ちゃん・・・あはは」
「いいよ・・・来て・・・私を抱いて、初ちゃん」
そう言われて僕はもう自制がきかなくなった。
そのままベッドにプリンちゃんごとダイブ・・・もう無我夢中、
ここはセブンス・ヘブン・・・愛するほどに切ない気分。
とうとう僕はプリンちゃんと結ばれた。
インコとエッチって・・・。
いやいや今は人間のプリンちゃんだから・・・。
最初はプリンちゃんが僕のマンションを訪ねてきて少し戸惑ったけど、
今はプリンちゃんがいないと僕の人生は考えられくなってる。
僕はプリンちゃんに恋してる。
僕の横で眠るプリンちゃんを見て彼女を心から愛してるってはっきり
思った。
ただ、ただ・・・プリンちゃんとしたいって思ったもんだから後先
考えてなかったけど、たとえ一奈がやって来ても一奈のことは完全拒否。
ただ、ただひとつだけ心配なことがあるとしたら、それはプリンちゃんは
もうインコには戻らないのかなってこと。
もしかしてあさ目覚めて僕の横にインコちゃんが寝ていたら・・・。
インコ?それとも人間?
まあ、もしそうであっても、プリンちゃんがインコに戻っても僕の想いは
変わらない・・・彼女は僕にとって世界一愛しい鳥?・・・人?
どっちでもいいや。
僕は僕の横で寝てるプリンちゃんを引きよせて、そして優しく抱きしめて
彼女の、ほっぺにチュッてキスした。
プリンちゃんの可愛いホホはパステルカラーに染まっていた。
おしまい。
パステルカラーに恋して。 猫野 尻尾 @amanotenshi
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