第8話

 佐伯と健磐&娑伽羅の戦いは激しい一戦となりました。佐伯は冷徹かつ巧妙な戦術を駆使し、健磐と娑伽羅に対して猛烈な攻撃を仕掛けました。


 しかし、健磐と娑伽羅は連携を強化し、相手の戦術を見抜いて迎え撃ちました。戦局は激しく揺れ動き、狡猾な佐伯の策略と、健磐と娑伽羅の絶妙な連携が入り混じりました。


 最終的に、娑伽羅が佐伯の罠を見抜き、健磐が見事な一撃を佐伯に与えました。佐伯は敗北を悟りながらも冷静な微笑を浮かべ、彼の企みは瓦解しました。「次こそは勝つ」

 健磐と娑伽羅は困難な戦いを制し、平穏が戻る瞬間に狭い峡谷に静寂が戻りました。


 一方の穴熊は『ひょうすべ』の由来をスマホで冥神先生に尋ねました。

「ひょうすべは、日本に伝わる妖怪だ。佐賀県や宮崎県をはじめとする九州地方に伝わっている。『ひょうすえ』と表記することもある。民間伝承では主に九州地方に分布が見られ、河童のような存在であるとされる。呼び方にはヒョウスベのほかにヒョウスヘ、ヒョウズンボ、ヒョウスボ、ヒョースンボ、ヒョースボー、ヒョスボが各地で用いられていた。佐賀県ではカッパやガワッパ、長崎県ではガアタロの別名ともされる。河童が彼岸の時季になると川と山とを移動するとされる言い伝えの多くはひょうすべたちに見受けられるものであり、この際に発せられると言われている「ヒョーヒョー」という鳥のような鳴き声が、その呼称の由来になったとも語られている。ひょうすべはナスを好むと言い、畑の初ナスをひょうすべに供える風習がある。また、ひょうすべはたいへん毛深いことが外観上の特徴とされるが、ひょうすべが民家に忍び込んで風呂に入ったところ、浸かった後の湯船には大量の体毛が浮かんでおり、その湯に触れた馬が死んでしまったという。似た話では、ある薬湯屋で毎晩のようにひょうすべが湯を浴びに来ており、ひょうすべの浸かった後の湯には一面に毛が浮いて臭くなってしまうため、わざと湯を抜いておいたところ、薬湯屋で飼っていた馬を殺されてしまったという話もある。河童が人家の風呂に入っていって汚してしまう話も同様に九州地方に広く見ることができる」


 ある夜、白鳥神社に鈴子と蓮太はやって来た。

 白鳥神社は、宮崎県えびの市南部の白鳥山北中腹にある神社である。2人とも家族があったが、乳繰るために神社にやって来た。

 応和年間(一説に天暦年間。ともに10世紀後葉)、霧島山を訪れていた性空が白鳥山の頂上付近にある六観音御池の畔の六観音堂で法華経を唱えていたところ、白髪の老人が現れて「我は日本武尊であり白鳥となってこの山に住んでいるが、我を祀る神社を建てよ」と語り白鳥と化して飛び去ったことにちなみ、白鳥山中腹に聖観音を本地とする白鳥権現社として創建されたと伝わる。因みに日本武尊が霧島山中にあらわれたのは、かつて熊襲を討った因縁があったためといわれ、そこから後世軍神として崇められることともなった。

 鈴子が蓮太の股間を撫でてると、鬼の仮面を手にした女が現れた。

 仮面の女はショットガンで2人を射殺した。

 女は仮面を剥いだ。正体は井上美香だった。

 夢枕に死神が立ち6月末までに10人を殺したら魔法を授けると言ったのだ。魔法があれば海外にも無料で飛んでいけるかも知れない。その欲望が美香を鬼にさせた。

 境内から出ようとすると佐伯と蓮太が現れた。

 佐伯は炎の魔法、蓮太は氷の魔法をそれぞれ取得していた。佐伯も魔物に敗れたもののステータスは確実に上がっていた。

 蓮太は腰痛が酷かったこともあり発動できなかったが、佐伯は元気いっぱい!親指から炎の玉をボワッ!と、出し美香を火だるまにした。

 

 後日、冥神先生の自宅に2人はやって来た。応接室に通された。ルイボスティーは美味だった。

「先生、話とは?」

 佐伯が口火を切った。

「都城に魔物が現れたそうだ。警察も手を焼いている。おまえたちにしか出来ない仕事だ。もし倒したら願いを何でも叶えてやる」

 2人は新たな冒険に出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

えびの市殺人事件 鷹山トシキ @1982

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る