まずプロローグだけでも、読んでみて欲しいです。
とても美しく、物悲しく、それでいて優しい。
これから始まる壮大な物語りが、そこから語り始められます。
異世界転生成り上がりといえば、もはや鉄板。
けどその世界観や動機は様々です。
このお話には、好きになった女性を一途に想い、それに見合う存在になるために努力する、純粋な想いが詰まっています。
魔法と剣で彩られた貴族社会、しっかりとしたストーリーの中には笑いや葛藤があったり、理不尽さもあったり。
そんな中で一歩一歩、至高の彼女に近づきたい主人公。
そしてその遥か先にあるのは、プロローグにある主人公の姿。
既に完結していますので安心して読めますし、先を知りたいとも思ってしまいますが。
そこは我慢して、じっくりと向き合いたい作品ではないかと思います。