架空獣録・レジエント
釣ール
レジエントの場合
四体の管理者が人間と共存できぬ理由を探していた。
対立するほどの度胸は皆持たないが、きっと我々獣も同類なのだろう。
ヒトが作るフィクションのように簡単にはいかない。
ヒトにも天敵がいたらこちらと同じ立場だったかもしれないと思うとそこだけは同情してしまう。
レジエントは苦しい素ぶりで近づく人間に悲しさを訴えて同情を誘う。
少し空腹だから無理もしている。
レジエントの姿は誰からも愛着を持たれる姿をかたどっている。
身体そのものを使っているから身体を食いちぎられるリスクはあるが。
今日も引っかからなかった。
いや、あえて逃したのだ。
空腹ではないからこそできるミス。
いつもここで、甘さを露呈する。
それでもいい。
何故なら、ヒトではないから。
架空獣録・レジエント 釣ール @pixixy1O
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます