第5話 かぁみさま、降臨☆
今日は、集まりがあった。
僕の家の宗教の信者が集まって、わっさわっさする、
国会で言う常会的な??
「「「……」」」
始まりは、笛から。その後に何も言わずに信者は平伏するのだ。
それから、僕がササっと、高級そうな椅子に座って待機する。
今日も沢山の人が来てくれたみたいだ。
ざっと300人程かな。ママ情報では地方にもこの数ぐらい信者がいるらしい。
つまり600人か。おおすんぎ。
「一週間前、教祖様は天界からお許しを頂いて、あるべき場所へ戻りました……」
幹部(獅子京)がマイクを手に取りそう語りかけた。
僕はあくまで喋らない。
しかし、周りの雰囲気が淀みだしたのは誰が見ても明らかであった。
「しかし、思い出してください。あの教えを!!今度はその偉大なる神様の息子、その方を次の教祖になるべきだと。それが定めだと理解できるはずです」
僕は理解できないよ☆
足プラプラさせながら待機中。
ちなみに奥でみてるママは僕の態度に少々苛立っているようだった。
「皆様もいずれは神によって、その身が救われるときが来るでしょう。その時までは善行に善行を積み、神様からの認知を得ることへ身を尽くす!報われない努力なんて存在し無いのです」
努力の方向性間違えると監禁されるよ?
まあ、それはさておき、今日のメイン告知は終わった。
……ちなみに、ここの機会で四人の幹部を紹介しよう。
獅子京、男
信者を一か月で50人増やしている馬鹿。
信者から一か月で1000万吸い込んでいる大バカ者
多方面から弱みを握って、裏社会を圧縮しているどうしようもない馬鹿。
洗脳するのが得意で公式組織を無理やり構成しているバカちん。
ちなみに全員、この宗教の初期からの信者。
というか狂信者。
そして、僕がこれから潰すべき全員である。
こいつらが消えれば、宗教は消える。
僕は止まらない。
ドンッ!!
不意に鈍い音が響いて、何者かが倒れた。
その瞬間から沈黙が破れ場は騒然とした。
一体、誰が倒れたんだと……。
僕はもちろん知っている。
それは
取り敢えず、お茶に薬を仕込んどいたんだ。
幹部とか命狙われてそうな役職なのに何も確認せずに飲んでしまうなんて馬鹿だね。
もし神様がいたら奇跡やナンチャラで気付けたかも(笑)?
さてさて、これからどうしようかな。
包帯を巻いた足で席から僕は立ち上がる。
更に場は盛り上がりを見せた。
でも裏からはキッとママに睨まれてしまったのであった。
次に見せた行動、それは
「今、渚という人間から邪悪な気配を感じ取りました。彼は呪われています。僕は神だからこそわかります。神だからこそ」
獅子京からマイクを奪い取った。
「これから浄化の作業を行いますので、少々お待ちください」
すると、信者からは『神の奇跡が見れるぞ…!!』などと大盛り上がりを見せた。
はんはん、いいねえ。期待されるのは悪くない。
しかし、僕の目的は全く違う事に決まっている。神なんていない。奇跡なんて無い。
「……姉を殺した奴を聞き出してやる。捨てるのはそれからだ」
僕は誰にも聞こえない小さな声を漏らした。
……それでも悪魔はこの世界に蔓延っていると信じてる。
~~~~作者より~~~~
数年前のよく分からない作品が残ってたので、取り敢えず書き加えてみました。
これ以降の内容は考えていません、実質終わりです。
不謹慎な作品でしたが楽しめたでしょうか?
ぼくはきょうそである 九条 夏孤 🐧 @shirahaku
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