第7話
「わたくし、王子殿下に振られちゃいましたわぁ。婚約者を見つけろってわたくしどうしたらいいんですのぉ...」
「子爵令嬢が王子の婚約者ってどんな夢物語だ?伯爵でも玉の輿だなんだって言われるのに、そんなの夢のまた夢だろう」
そうやって落ち込んでいるのは子爵令嬢の
モスティニカ・ルシュテリカ、通称モニカだ
そしてここの世界では少し男っぽい言い方をしているのが伯爵令嬢の
スキティニラ・ヴェルファイム、通称ステラだ
彼女達は私のモブ友達だ!!
ステラは少しモブとは違う感じがしなくもは無いが....まぁ私がモブに見えるのであれば問題は無い
「王子殿下の争奪戦、凄いですわねぇ...」
「あぁ、マウントの取り合いだな
私はあんな風にはなりたくないな」
『私もそう思いますわ、皆様の理想の男性はどんな殿方なんですの?』
「わたくしは一緒にお茶を飲んだり楽しくおお話できるイケメンな殿方と結婚したいですわぁ」
「私は一緒に乗馬ができて剣術の腕が素晴らしく程よく筋肉のある殿方がいいな」
『なるほど、つまりモスティニカ嬢は面食いでスキティニラ嬢は剣術が素晴らしい細マッチョ好きという事ですわね?』
「間違ってはいないですけどぉ、その言い方は無いんじゃありませんのぉ?」
「うむ、モスティニカ嬢の言う通りだ」
『ふふふ、失礼いたしました。簡潔にまとめた方がお互い分かりやすいと思いましたの』
「ユリア嬢はなんというか、言葉に切れ味があるな」
「そうですわぁ!そんな風に正面から言われた事、わたくし初めてですわよぉ...」
段々と打ち解けて来てお茶会が終わる頃にはすっかり愛称で呼ぶ仲になっていた。
とは言っても私の名前は短いので愛称もないも無いが。
とは言ってもなんだかんだで楽しいガールズトークができたと思う。前世では無縁だったのでまたお茶会を開いてみんなで話すのも悪く無いかもしれない
男装令嬢は冒険者として生きたい @tottabi
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