第6話

皆様こんにちは。


ユリウスです。と言いたいところだがどうも貴族令嬢のユリアです。


今私は領地を離れて王都に来ていた。家の領地は王都からは結構離れている。


じゃあ何故わざわざ王都まで来たかって?

王家主催のティーパーティーに呼ばれたからだ。


10歳以上の子で子爵以上の子供宛であり、余程の事がない限り絶対参加だ。


まぁパーティーと言っても私が好きなパーティーではなくお茶会の方だが....


王家主催のパーティーは第1王子が友達を作る為のお茶会となっているが、実質お茶会いう名目で開かれた言わば王子の地盤作りである。


ここで第1王子の婚約者と側近を選ぶのだ


正直いって媚び売り大会である。

こんなお茶会さっさと抜け出してクリスと依頼を受けに行きたいが今日はそうもいかない。


いい機会だ。みんなに教えてやろう。

モブの奥義"他のモブと媚び売り"を

今ネーミングセンスが無いと思ったやつはメタ発言にはなるが作者に文句を言ってくれ。


私は悪くない。いいか?私にネーミングセンスが無いのではなく、作者にネーミングセンスがないのだ!!それだけ覚えていれば大丈夫だ。


話を戻すが、時々物語で王子に興味が無いように振る舞うやつがいるが正直いってそいつは馬鹿だ。


何処へ行っても令嬢に詰め寄られる王子にとって自分に興味を示さない令嬢ははっきりいって

"俺に興味を示さないなんて面白ぇ女"となるのである。


つまり恋愛フラグを自分から回収しに行くようなものだ


この場合の1番の対処法は目立たない程度に媚びを売りに行く、である。


もちろん親のいない所で。

親にバレて親の権力で縁談が決まったら元も子もないのでそこは絶対である。


早速私は王子の元へ行って媚びを売った

勿論他の人より目立たないように、浮き出ないようにだ


案の定私は他のモブ令嬢達と同じように振られた訳だが....


さて、ここからが本番だ。

噂をある程度把握しなければモブ令嬢という大役は務まらない。


他の令嬢と話しつつ噂や今の令嬢たちの派閥などを把握する必要がある。


じゃないと変に浮いて主要人物に目をつけられた日には今までの努力が水の泡だ。


王妃生活?公爵夫人?そんな面倒な役私がやる訳無いだろ。


どうせ跡継ぎを産めだのナンダの言ってくるに違いない。


大体好きでもない人と結婚するなんて転生者の私には考えられない。


お茶会が終わる頃には私には友達と言える....だろう相手ができていた。よしよし順調だ


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