伽藍胴殺人事件side鷹臣/全16話
第61話 佐伯鷹臣 1
──二〇一六年九月、東京
「くそ……なんで僕はあんなことを言ってしまったんだ……」
「
「
「抵抗する理由がないです。僕も
「……本当に君はずるいね? そんなこと言いながら交際はしてくれないじゃない」
「僕は……」
「怖いんです」と、
「……どういった訳か、僕は昔から非論理的な
「……私は君のおかげでこうして生きていられる。あの家は本当に呪われていたから……」
「……
「
「……それは無理かなぁ? だって私は君を好きになってしまった。たとえ今は体の関係だけだったとしても、私は君から離れない。それに……」
「約束したでしょ?」と、
「私は約束を絶対に裏切らない。そう決めているの。この世界がどれだけ腐っていようと、私は……私だけは、交わした約束を裏切りたくない。だから……」
「ね?」と、
「……
「……ええ。君のおかげで順調よ。
「はい。出来ればそうしたいんですが……」
「ダメですか?」と、
「……ずっと
「そう……ですね」と
「五年前に
「抱いてからの間違いじゃなくて?」と、意地悪そうな顔で
「君の背後で蠢く
「そうなりますね。あれから五年、僕は
「もう一度
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