第40話 幕間 2
私が先程まで書いていた「中not悪魔の日記や
まさか
……とりあえず今は考えないことにしている。
この資料、もちろん世間にも出回っておらず、
それとこの資料に出てくる叔母の
おそらく
私はここまで書いた内容に思いを馳せると同時、「なんでこうなっちゃったんだろうな」と、自然と呟いていた。それに対して
「……おそらく彼はギフテッドだ。彼に与えられた特別なギフトを周囲……いや、
「え? なんとなく金庫を開けて……たまたま……」
「違いますよ」と、
「不安と好奇心ですね。彼はおそらく相当幼い時分から両親の違和感に気付いていた。賢いからこそ不安だったでしょうね。彼はその高い知能で二人を観察し、二人の違和感の正体がおそらく父親の金庫にあると悟った。もしかすれば、あの金庫の中には両親の違和感を取り除く宝物のような
そう言って
「ギフテッド……か。聞いたことはあるけど、悲しいギフトだな。周囲がしっかり
私のその言葉に「そうですね」と
まあいつもそうなのだが、鷹臣は決定的なことを伝える時、人を小馬鹿にするように動くのだ。私は慣れているが、「そういうところはよくないぞ」と、いつか伝えたいと思っている。
そのまましばらく歩き回っていた
「……正直、常人には彼の心の機微は分からない。今から話すのは分からないなりに、無理やり彼の行動に理屈を当て嵌めてみたものです。まあ話半分に聞いてくださいね? ──彼は壊れた心で色々と考えたんでしょう。内臓嫌悪だった彼は、
そう
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