下野正樹/全6話
第19話 下野正樹 1
── 二〇〇二年、十月
「ここまで長かったなぁ」
そう言って電話を切った男に「お疲れ様
「
「そういえば
「どうかなぁ? ハンドルネームと見せかけて本名かもよぉ」
「まあ名前なんてどうでもいいけどな。俺は
「本当に
「そりゃそうだろ。
そう言って
「でも
「いや、確かに一番好きなのは
「愛しのリンちゃんゲット出来てよかったね?」
「それもこれも
「私がリンちゃんの情報教えたからって、よくあんなにすらすらと嘘の話を言えたね?」
「あの作り話は半分本当だからな。SNSでポエム垂れ流してる女に優しくて……呼び出して薬盛って撮影しながら
「うわぁ……本当のサイコ野郎じゃん。まあでも、そんなサイコ野郎の
そう言いながら
「か、かはっ……げほっ……げほ……本当に
「いやいや、
「普通に友達だよぉ」
「いつからの友達なんだ?」
「いつからだろうねぇ? 高校かな? 大学かな? それともぉ……」
「そもそも友達なんかじゃないかもよ?」と、
「本当に
「他にも色々とやってるかもよ?」
「なんでそんなにリンちゃんに
「なんでだろうねぇ? 不思議だねぇ? 怖いねぇ?」
「またそうやってはぐらかす。まあ……結局俺らは頭がおかしい者同士ってことでいいか」
「そうそう。まあでも一つだけ言えるとしたら……」
「私って自分が場を支配してないと気が済まないの」と、
「まあとりあえず
「うわぁ……何となく読めてきた。その後でぶち壊すつもりだろ?」
「そんな訳ないじゃん。ちょっともう
「まあ俺も
「ふふ。それじゃあこれからもよろしくね?
その後、
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