第111話


ある読者様より「日本史が専門外なので細かい部分(名付けの細かい基準)はさっぱり」とのご意見頂きましたので簡単ではございますが近況ノートで「氏」「姓」「名字」などの説明入れてます。

必要な方は下記リンク先でご確認を!!

111話にもなってそれ言うなと・・・「思い立ったが吉日」です!!必要な方のみ閲覧ください。


https://kakuyomu.jp/users/221t2/news/16818093072905911763


◇~~~~~~◇


「朝廷が迷うておるか・・・」


霜台爺さんは渋い顔だ。

まぁそうだろうね~居なくなった将軍に配慮して、今、京を抑えている武力装置の方には様子見に感じるから武力装置側は気が気じゃないよね~

ただでさえ立場悪いのにこれ以上はね~


「三好としては如何して欲しいの?」

「長に聞きたいが、「天啓」では如何じゃった?」

「う~ん・・・今の状況より三好にとっては可成りましな感じ?だったかな~」

「左様か・・・」


本当に渋い顔だ。

三好にとってはまさかここまで状況が悪くなるとか思わないよね~

お公家さんなんて刃物ちらつかせたら言う事聞く位には思っていたのかもね~いや、言わなくてもおもねって来る位か?

まぁ何にしても当てが外れたと言う奴だろう。


「朝廷側は将軍弑逆を追認してくれそうか?」

「さぁどうだろう?追認して欲しいの?」

「・・・今のままでは三好家は不味いからの~」

「山科様に言ってみるけど期待はしないでくれよ」

「勿論じゃ」

「あ~それと某もお願いがあるんだけど~」


★~~~~~~★


「三好としては如何して欲しいの?」

「長に聞きたいが、「天啓」では如何じゃった?」

「う~ん・・・今の状況より三好にとっては可成りましな感じ?だったかな~」

「左様か・・・」


渋い顔になってしまった。

久しぶりに長に会い楽しい茶会と思うたが、先に聞いておかねばと聞いてみれば「天啓」よりも悪い状況だと言う。

長の言う「天啓」は間違いなく言ったことが起こるが、その結果は神すらも予想できないという事なのやもしれぬ。

しかし、神の予想よりも悪いか・・・

渋い茶が一層渋く感じる。


「朝廷側は将軍弑逆を追認してくれそうか?」


長に聞いても仕方ないがつい聞いてしもうたが逆に聞き返された。


「さぁどうだろう?追認して欲しいの?」

「・・・今のままでは三好家は不味いからの~」


そうよな~一介の兵法者ではあるが、長の人脈は恐ろしいまでに広い。

武士だけではなく公家に商人・・・今回は忍びの者まで引き入れたと言う。

然も一人二人ではなく一族丸ごと・・・こ奴国でも取る気か?

まぁそんな事すら考えておらんで成り行きでそうなったと言いそうじゃが・・・


「山科様に言ってみるけど期待はしないでくれよ」

「勿論じゃ」

「あ~それと某もお願いがあるんだけど~」


交換条件とは言わぬが長がお願いと称して面白き事を提案してきよった。

長には朝廷の動きによっては支援できると伝えると「まぁ三好関係なくするけどね~」と言う。

そうじゃの~三好家がどうのこうの言える物でも無し、一枚噛ませてもらう方が実入りも世論の受けも良さそうではあるが・・・長の事をよく思わん連中も三好の中には居る。

特に長逸殿は長に対して警戒しておる・・・覚慶様の護衛を任せたが調べればどうやら長逸殿の手の者らしい忍び者が返り討ちにあったようじゃ。


「爺さん、某は嫁を娶ることにしたから」

「ほう!誰じゃ?誰じゃ?」

「弟子の四人」

「買ったと言った弟子たちか?」

「そ・・・そうだ・・・」

「買った弟子を今度は嫁にするか!然も四人!!がははははは~長よ」

「何だよ・・・」

「この助平め!」

「う・・・まぁ一遍に四人も嫁取ればそう言われるか・・・」

「まぁ覚悟することじゃ」


本当に奇想天外な奴じゃ。

さて、儂も三好を潰さぬためにも動くとしよう。

儂が生きている内に三好が潰れるなぞあっては儂が死んだ時に長慶様に会わせる顔が無いからの~


★~~~~~~★


堺に来ました!!

京でのイベントの話もしたいが忍者の情報ネットワークを使った商売の話もしたいのよね~

納屋(今井宗久の店)に行くと何時も通り大繁盛しているようだ。

店に入ると店員さんが「長さんお帰りなさい」と声を掛けて来る。

弟子たちは慣れたものであるが、藤林夫婦は驚いている。


「宗さんただいま~」

「おや、長さんお帰り~」


宗さんとも久しぶりに会うが元気そうで何よりだ。

手紙のやり取りしているので状況は聞いているが右肩上がりで大儲けしているようだ。


「長さん、今日は何か用でもあったのかい?」

「あ~宗さんたちの顔を見に来たついでに面白い話を持って来た」

「長さんが面白いと言う話だ本当に面白そうだね~」

「いや、いや、まだ話して無いのに敷居を高くしないように!」

「ははははは~そうだね~ここからは堺の商人あきんどとして話させて貰おうかね~」

「はははは~お手柔らかに」


俺は、早速、藤林夫婦を紹介し仲間に引き入れたことを語る。

宗さんは驚いた様だが「長さんらしい」と言う。

皆そう言うんだよね~行き当たりばったりの出たとこ勝負しているだけなんだけどね~・・・あ~毎回それだから俺らしいのか!!納得納得!!

そして次に京でのイベント!!

スポンサー様になって欲しいんだよね~大規模にするならスポンサー必要だよね~

そして、最後に忍者ネットワークを使った情報伝達!!

「左を制する者世界を制す!!」違った・・・「情報を制す者は世界を制す!」だよ!!

具体的には俺が九州に戻ってから足場固めての話となるけど、先行して伝えておくことは重要。

宗さんも一考の余地があると思っている様で考え込んでいる。

あ~若しかすると既にその情報網を使って何をするとかも考えているのかもしれないね~やり手の商人だしね~それ位考えてるか・・・

イベントも決まり次第連絡することとした。

さて、京に戻って山科様に伝えた後は時間開くし何か他にも考えるか~


〇~~~~~~〇


ここから先は以下略、次回からこれ書きませんのでお好きにお読みください!!


主人公たちの動きが慌ただしくなって来ました!!

史実での丸目蔵人の最も華々しい出来事の一つがもう直ぐ行われます!!

永禄の変の後の京周辺は戦が立て続きに起こり荒廃していきます。

史実の丸目蔵人の「兵法天下一」の高札を掲げての対戦者募集の時期は丁度そんな時期に行われたこととなります。

戦があるという事は戦う人間の需要あるという事で、京周辺は意外とそう言った傭兵的な人々や一旗揚げようと考えた武辺者、無頼漢等々の血の気の多い人物たちが跋扈していた時期でもあります。

だから治安が著しく悪くなったとも言えますが、対戦者募集の時期としては好都合だった時期でもありますが、人が集まりませんでした・・・

元々有名でまだまだ若く強い丸目蔵人は敬遠されたようです。

これから名を上げたい者は挑戦するのでは?とも思いますが、戦前に怪我するのは嫌だったのかもしれません。

自分が怪我する可能性の方が高い人物だったから挑戦するリスクを考えた皆の意見が一致しての出来事だったのかもしれません。

さて、この物語ではどうなるか・・・

この年は徳川家康(まだ松平家康ですね)が三河統一をしております。

忘れてないと思いますが、徳川の名字と官位が重要な役割を果たすであろう時期になって来た訳です。

年代的に主人公が動こうと関係なしに徳川の名字と官位は家康に渡るので若しかしたら歴史的強制力の成せる業かもしてません!!(知らんけど。)

まぁ少しだけ早まった感じになりそうなので蝶々効果かもですね~(知らんけど。)

こういった歴史改変の色々な物語を観るとこの二つの事ってよくありますよね~

皆さんはどう思われます?

蝶々効果バタフライエフェクト歴史的強制力ヒストリカルフォースそこら辺のバランスが面白いな~とは私個人の感想です。

歴史として必ず起こる事象以外は蝶々効果で変わるのかも?とか思うのですが、強制力がどれか?・・・解りませんよね~それがまた面白い!!

この物語では今の所は大きい出来事は強制力が働いているようです。

さて、話をぶった切りここまでとして、次は京に戻ります!!

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