第39話
戦いが終わるまでは氏照の剣術指南をする運びとなって早いもので3か月が経過した。
いや~やっぱり高パラ武将様は凄いね~何か燕返しとかも普通に覚えたぞ。
あ、自分の事は棚上げしてるな。
丸目の体もぶっつけで燕返し出来るまさに脳筋の天才剣士!!
さて、例の如く俺は長さんと皆から呼ばれている。
氏照は何故か師匠と呼ぶ。
え?修行中の身だし師匠らしいことしたかな?一緒に生活して色々と遊び感覚で剣術を教えているので氏照には悪いがそこまで師匠と言われることはしてない気が・・・
ただし、面白そうな物は色々教えているぞ。
なんたって丸目は剣術に関しては歴代で見ても上位の存在。
評価が低い気がするのよね~ってただの身贔屓ちゃうからな!!
え?中身が問題だろって?じゃか~しいわ~!!
えっと、何処まで話した?まぁいいや~氏照には刀以外にも色々教えたぞ。
こいつも俺から見れば高スぺなのよね~だけど中々筋が良いだけでまだまだって感じかな~えらい上から目線だって?ふふふふふ~普が5つってちゃうわい!!
剣術だけは俺っち中々やるよ~知っているって?そうかそうか、もっと持ち上げてもいいのだぞ~調子に乗るなって?スマヌ
さて、時間があったので数人に文を出した。
紹さん、宗さん、霜台爺さん、小早川さんそれに我が親父に出したぞ。
宗さん、霜台爺さん、小早川さんには今の状況。
紹さんには俺の貯まった取り分あれば少し親に仕送りしたいことと、序に文を親父に渡して欲しいと頼んだ。
紹さんに1割をお願いしたが、これが結構な額で親父が驚いたがこの時は俺は何も知らない!
親父には俺の今の状態の確認な。
多分、無断で出奔したのでクビだろうな~まぁ最終的に故郷戻ればいいか~その時考えればいいさ~ナンクルナイサ~
「師匠!」
「だから、氏照殿、某はあなたにそこまで言われる程の事をしておりませんし、未熟な某が師匠などと」
「いえ!それは謙遜し過ぎです!!教えて頂きました秘剣の数々は素晴らしい物でしたし、槍やそれ以外もお教えいただきましたし」
時間あるのでこんなのあるよ~的な感覚で幾つか秘剣教えちゃった~テヘペロ
それに、槍に棒手裏剣にと色々と武将に役立ちそうな技の数々仕込んじゃったよ~北条の敵さんごめんねごめんね~
まぁ終わったことは気にしてもしょうがない!!
それよりも、黄レンジャー・・・違った、
何かダンディーなイケオジでしたよ。
「多目殿と立合ったのでしょ?某とも是非!!」と言って立合いをせがまれたので試合ましたよ。
同じ上段使いで、「わははははは~」と笑いながら木刀を振る狂気の人でしたが俺との立合いは満足頂けた様でご満悦でした。
立合いに勝ちましたが「流石は今九朗判官殿!!」と言われる。
ぎゃ~~~~!!止めて俺の黒歴史に塩コショウを振るのは!!
それにしても、
しかし、本当に北条は人材の宝庫だね~他にも色々な方が訪れて剣術の指南を請われたよ。
戦は北条・武田の連合軍が勝利した。
俺はやっと師匠の下に行ける運びとなった。
次回 聖剣VS田舎侍 その時歴史は動いた!!
★~~~~~~★
博多にて
長さんより久しぶりに文が届いた。
内容は今の長さんの現状と道中で面白かった出来事等々と、自分の取り分の内1割を親御に送って欲しいと言う旨のお願いだった。
神屋の家の大恩人である長さんの願いだ最優先にすることとした。
面白そうなので私自ら長さんの文を親父殿の下へと持っていくこととした。
「始めてお会いします。博多にて商いをしております神屋紹策と言う商人です」
「こちらこそ息子が世話になったようで・・・迷惑は掛けなんだか?」
「いえいえ、そんなことは御座いませぬよ。長さん・・・失礼。長恵殿からは」
「ああ、長の事は何時も通り呼んでもらって構わぬ」
「そうですか・・・では、長さんは」
長さんの親父殿である
「長が天狗様に教えを受けた?・・・」
「どうかされましたか?」
「いや、確かによく山に行っておったからそこでか?と思ったまでよ」
「ほう、そこを詳しく!!」
聞けばよく山に木の葉を取りに行っていたと言う。
木の葉、田畑の草、人糞を混ぜてある程度の期間を置いてから田畑に撒いたと言う。
もしかするとそれも天狗様のお教えなのかもしれぬ。
幼少時の長さんの奇天烈な行動の数々を教えられ驚きつつも納得してしまった。
実に興味深く面白き事この上なし!!
これは他の者たちにも教えてやらねば!!
皆に良い土産話が出来たとほくそ笑む。
「こちら長さんに頼まれたものにございます」
「何じゃこりゃーーーーー!!」
あ~驚くのもさもありなん。
私の所の壺の売り上げの一部だけでも莫大な金子となったが、もう一つ置き土産の焼酎がまた同じく凄いことになっている。
長さんが最初私に提示した金額より上の稼ぎを叩きだしているのだから驚きである。
驚くのは米の酒以外でも酒を造れることを教えられた茂勝は色々と試してソバ、
上がりの
ここに持ち込んだのは何と二千貫である。
長さんが旅立ってから数年でそれだ、今年は更に増えるだろうし、堺でも・・・私の所の1割でも父御が驚くのも無理はない。
この後、神屋紹策の持ち帰った話は人から人へと流布されて、丸目蔵人佐の耳に入る時には飛んでもないこととなるのだがそれはまた別の話。
★~~~~~~★
尾張以降の話、大変苦労しました!!
しかし、急遽考えた割には中々いい感じに纏まったと自画自賛しております。
あ、すみません調子乗りました・・・
さて、読み進めてもらう上で、ポイントとなるものがあります。
豊臣秀吉、天狗は今後色々とポイントとなりますのでご期待ください。
ネタバレと言う程ではないと思っておりますが、そう思われたのであれば、すみません。
そして、作者が少し秀吉贔屓になっておりますが作者のペンネームが関係している訳ではありません。(
実は丸目蔵人佐の人生において豊臣秀吉は大恩人の一人となります。
これは以前何処かで書きました。
その秀吉とは早い段階で関りを持ちたくて態々桶狭間前に尾張で出会うことを画策しました。
さて、今後の展開は歴史通りに上泉信綱に弟子入りします。
しかし、『10話まで読まれた読者の方へ(本編は関係ありません)』で書きましたが、主人公は上泉伊勢守に弟子入りしたいと言っておりますが、実際にはこの時代は武蔵守を名乗っております。
そのことで一波乱ありますので次話どうなるかお楽しみください。
近況ノートにてこの作品の少しネタバレしておりますので興味ある方は下記よりお読みください。
2作品目の100,000文字達成しました!!『剣豪にて候』(注:ネタバレあり)
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