寝取られたいけど彼女がいないので悩んでいたが、ある時呪力で呪いのNTR人形を作って寝取られれば全部解決することに気付き幼馴染の人形を作成したはいいけど、反抗されてオリジナルと修羅場になってヤバい件

くろねこどらごん

第1話

 ―――身体はNTRネトラレで出来ている。


 俺、杉原学すぎはらまなぶは寝取られが好きだ。

 いや、好きというレベルではない。

 身体の細胞から血液、さらにはDNAに至るまで、俺という人間を構成する全てがNTRなのだ。

 

 寝取られが好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで堪らない全身NTR人間。それが俺という人間なのである。


 さて、そんな寝取られ大好きな俺であったが、近頃は悩みがあった。

 その悩みとはズバリ、実際に寝取られを体験してみたいということである。

 

 俺は寝取られが好きで、その手の本やゲームを読んだりやり込んでいたのだが、どうも近頃は物足りなくなってきているのだ。

 思うに、寝取られとは麻薬のようなものなのだろう。凄まじい中毒性があるうえに、脳が受ける刺激も純愛ものの比ではない。

 妄想の中で、「学♡ ごめん、私、寝取られちゃった♡ ああんっ♡ ダメ♡ すごい♡すごいんだよ、彼♡ とっても男らしくて、学とは全然違うの♡ あっ♡ ごめんなさい♡ 他の男の名前出して怒っちゃった♡ でも、元カレと別れるためには必要だから♡ ああっ♡ ごめんなさい、言い訳しちゃいました♡ 私が悪いんです♡ 貴方はこれっぽっちも悪くないの♡ だからねぇ、もっと♡ もっとお願いします♡ 私を気持ちよくしてください♡ あんっ♡ あっ、学。まだいたんだ♡ いつまで見てるの♡ もう用はないから、帰ったら♡ あっ♡ じゃあね、学♡ 私にはもうこの人しか見えないの♡ 赤ちゃんできたら教えてあげるね♡」などという、最高の寝取られ報告を毎日妄想しているのも大きいのだろう。


 今後のことを考えて多少は自重するべきだろうか。いや、無理だ。

 中学二年の現在、俺はお猿さんも真っ青の末期的寝取られ中毒者なのだ。

 寝取られを我慢するなど、俺に出来るはずがない。そもそも、俺から寝取られを取ったら、なにも残らない。

 寝取られ妄想が出来なくなった瞬間、俺は躊躇することなく舌を嚙み千切り、即座に死を選ぶことだろう。それくらい俺の寝取られに対する覚悟は本物だった。


 さて、話を戻すが、俺は現実でも寝取られたかった。

 たった一回でいいのだ。ただ一回、俺自身が寝取られることが出来れば、俺はその思い出を糧に生きていけることだろう。

 体験から無限に妄想のバリエーションを広げることが出来るはずだ。実際に寝取られた経験を最高の思い出として、俺はその後の人生を惨めに生きていくのである。最高かよ。


「とはいえどうするべきか……」


 この最高にして至高の計画を実行するにあたって、問題はいくつかある。

 なかでもとりわけハードルが高いのは、彼女の存在だ。

 寝取られるためには、女の子と付き合う必要があるからな。現実で彼女を作ることが、理想の未来にたどり着くための第一歩なのだ。

 だが、その一歩が遠い。果てしなく遠かった。遥か遠き理想郷アヴァロンだ。

 何故なら俺は生まれてこの方、彼女など出来たことがないのだから。

 というか、出来ていたらとっくの昔に陽キャさんに彼女を捧げてる。女の子とロクに話したことがない俺にとって、彼女を作ることは不可能に近い。ハッキリ言って無理ゲーだ。


 だが、まぁ。一応彼女の当てというか、なんとかなりそうな心当たりはある。

 それは幼馴染の存在だ。そいつの名前は音無燐子おとなしりんこ

 背中まで届く長い黒髪と、切れ長の瞳に人形のごとく整った容姿を持つ、うちの中学で一番の美少女と評判であり、かつ俺の幼馴染でもある女の子だ。

 表情の変化に乏しく、なにを考えているかもよく分からないところのあるやつだが、俺の性癖と好みに完全に一致する、まごうことなくストライクゾーンど真ん中にいる存在。

 彼女にするなら燐子がいいとは、以前から常々思っていたことだった。


 では何故これまで告白しなかったのかといえば、ハッキリ言って成功するとは思えなかったからである。

 燐子とは長い付き合いではあったものの、未だなにを考えているか分からないことが多いし、なにより彼女は圧倒的な美少女だ。


 対して俺の容姿は平凡そのもの。

 悪いわけじゃないがいいとも言えない。燐子に釣り合うとは到底思えなかった。

 そんな負い目と劣等感に似た感情が俺を躊躇させていたわけだが、彼女にできる相手に他に心当たりがないのもまた事実……。


「うーん、とりあえず一旦考えるのは保留にして、アニメでも見るかな」


 とはいえ即座に告白に動くほどの行動力があるわけでもなかったので、俺は早々に考えることを切り上げ、テレビのスイッチを押した。

 見るのは最近ハマッている、呪術を題材にした少年漫画が原作のアニメだ。

 ちょうど最終回が放送されているが、人気があるしおそらくそのうち三期もやるだろう。続きが今から待ち遠しい……。


「はっ!? 呪術!?」


 その時、脳内に電流が走った。革命的なアイデアを閃いたのだ。


 そうだ、呪術だ! 呪術で呪いの人形を作り、そこに魂を宿して呪いの人形を陽キャさんに押し付けて、寝取られればいいんだ!!!


「ヒャッホーウ! 待っててね、未来の陽キャさん! すぐにお前に俺お手製の呪いの彼女をプレゼントしてあげるぜぇっ!」


 俺は喜び勇んで家を飛び出すと、そのまま近所の寺へと駆け込んだ。

 呪いといえば寺。寺といえば呪いだ。

 寺生まれの〇さんだってそう言っていたから間違いない。夏〇だって袈裟を着ているし。ちなみに夏〇の元ネタである夏〇高原スキー場は岩手にあるので是非来てもらいたい。温泉もあるし、パウダースノーで滑りやすいのオススメなのである。


 さてさて。またもや話が飛んだが、呪いは現実に存在しないなんて考えは、俺の中にはなかった。

 何故なら俺自身が、とっくに呪いにかかっている。そう、寝取られという名の決して解けない最高にして最悪の呪いに……。

 だから呪いは存在する。この俺がその証拠だ。なら、呪いの人形が作れないはずがない!! 俺はすっかりハイになっていた。


「たのもー!!!」


 時刻は深夜二時に差し掛かろうとしていたが、そんなの関係ねぇ!とばかりに閉まっていた門を蹴り破り、そのまま寺へと侵入。


「な、なんだ君は! 今深夜だぞ!? というか、どうやって入った!? 怖!?」


「俺を弟子にしてください! 呪いの寝取られ人形を作りたいんですぅっ!」


「意味が分からないんだけど!? 怖! こいつ怖っ!」


 けたたましいセ〇ムの警報を耳にしながら、寝床についていた住職さんを脅迫……もとい説得し、そのまま弟子入りしたのだった。



 その結果、弟子入りして一年が過ぎた。

 中学三年生。童貞。一年間毎日寺に通い続けた結果、俺は無事呪力に目覚めていた。


「え、煩悩がひどいから毎日座禅させてたのに、なんで呪力になんて目覚めてるの。怖……」なんてことを師匠である住職が気持ち悪いものを見る目で俺を凝視しながら言ってきたが、俺から言わせれば当然の結果だ。

 座禅をしながら毎日ひたすら寝取られのことだけを考えてきたからな。

 それも幼馴染である燐子が寝取れることだけを、日々夢想し続けた。

 なら、呪力に目覚めないはずがない。子供だって分かる簡単な理屈である。

 このことを師匠に話してみたのだが、「いや、全然わからん。なにお前、怖……」なんて慄いた目で俺を見てきた。どうやら俺の師匠は幼稚園児以下のようである。実に度し難いことだ。


 まぁ、それはいい。とにかく今はまだ力に目覚めたばかり。当面は基礎的な修行をして、地道に鍛えていくことにしよう。ハ〇ターハ〇ターでもそう言ってたしな。人形作成は、高校生になってからだ。


 人形のモデルを誰にするかは、もうとっくに決めている。俺は燐子と同じ高校に進むことを密かに決めると、修行と勉強の二束わらじの日々を送るのだった。



 弟子入りして二年目。

 高校一年生。未だ童貞。勉強の甲斐もあり、無事燐子と同じ高校に進学することが出来ていた。

 それもあってか、たまに燐子とは会話する仲になっていた。たまに、というか結構頻繁に、一緒に帰ろうと誘われるのだが、俺はまだ修行中の身であるため、それは丁寧に断らせてもらっている。

 その都度しょんぼりした顔をする燐子を見るのは心苦しいものがあったが、俺にはどうしても譲れない呪いの人形を寝取られるという未来があるのだ。

 燐子と仲良く学校生活を謳歌し、恋人のようにイチャつくことが多くても、勘違いしていはいけない。人形が寝取れることのほうが、はるかに優先順位が上なのである。

 このことを師匠に話してみたのだが、「いや、普通にその子と付き合えば良くね? なにがお前をそこまで駆り立てるの、怖……」なんて引いた目で俺を見てきた。どうやら俺の師匠は三歳児以下のようである。実に嘆かわしいことだ。


 まぁ、それはいい。とりあえず今は呪力を使ってこっそりと燐子の髪の毛を集めているところだ。

 呪いの人形を作成する準備は整いつつある。来年にはおそらく完成させることが出来るだろう。

 完成した暁には、俺はついに寝取られを体験することが出来るのだ。呪いの人形を陽キャさんに寝取られ、絶望する俺を想像するだけで、御飯三杯は軽くいける。違う意味でも軽くイける。最高かよ。

 とにもかくにも、最高の未来のために、俺は修行を続けるのだった。



 そして、弟子入りして三年目に突入した。

 高校二年生。今年も童貞。師匠からは「あの子と付き合えばいいのに、なんで人形作りに執着してるの? お前もう呪われてるだろ、怖……」なんて冷めた目で見られることが多いが、そんなの当たり前だ。

 俺はとっくに寝取られという不治の病兼最強無敵の呪いの虜なのである。そんな俺だが、いよいよ寝取れ童貞から脱却する日がやってきた。


「ついに、完成した……!」


 とうとう呪いの人形が完成したのだ。わら人形をベースに作成し、燐子の髪の毛と爪を織り交ぜ、大量の呪力を注ぎ込んで出来上がった自慢の一品。

 外見も燐子そっくりだし、じっくり見ても人間と遜色ない。我ながら完璧な出来栄えだ。


「素体こそわら人形だが、呪力で形成すりゃなんとかなるんだからなぁ。呪力ってすげーや」


 自画自賛しながら、俺は最後の仕上げに人形へと魂を注ぎ込んだ。

 後は人形が目を開ければこの呪術は成功し、俺は寝取られることが出来る。

 今か今かと胸を高鳴らしながら俺は人形の傍らに寄り添い……そして、ついにその時はきた。


「ん、んんん……」


「!」


 人形が目を覚ましたのだ。燐子と同じ顔をした人形はゆっくりと起き上がり、頭を数度軽く振ると、横にいた俺へと顔を向けた。


「おはよう、ご主人。私に命を吹き込んだのは、貴方?」


「お、おおおお……!!!」


 喋った。声も燐子とそっくりだ。

 俺は成功を確信し、密かに拳をぐっと握った。


「そうだ、俺がお前を作った。俺がお前の主だ!」

 

「そう。ありがとう、ご主人。これから誠心誠意、貴方に尽くすね。まずは名前を付けてもらってもいい?」


「ん? 名前?」


 あー、そっか。確かに名前が必要だったか。

 寝取られて陽キャさんとベッドインしたときに、陽キャさんが人形の名前を呼べずに萎えてしまっては悪いものな。

 陽キャさんに恥をかかせるわけにはいかないし、とりあえず考えるか。

 んーと、燐子がモデルだから……おりんでいいか、なんか古風でいかにも呪いの人形っぽいし(※個人の偏見です)


「お前の名前はお燐だ。今日からお燐と名乗るといい」


「お燐……ん、分かった。名前を付けてくれてありがとう、ご主人。大切にする」


 満足そうに頷くお燐。気に入ったようでなによりだ。

 では、今度は俺が満足させてもらうとするかな。オラ、もう待ちきれねぇよ!


「じゃあ早速だが、お燐。お前にやってもらいたいことがある」


「うん、なんでも言って。ご主人の命令なら、私はなんでもする」


 ん? 今なんでもするって言ったよね?


「よく言った。人形に二言はないな?」


「もちろん。それで、なにすればいいの? ご主人の性欲処理なら喜んで……」


「今すぐ街に行って、適当な陽キャさんにナンパされてきてくれ。そんで、そのまま陽キャさんとゴールインして、幸せな家庭を築くんだ。その際、俺を罵倒しまくったビデオレターを送ってくるのを忘れずにな! あと、陽キャさんが新しいご主人様になるから誠心誠意尽くすんだぞ。俺のことはそこらへんの生ごみだと思って思いっきり見下してくれ。そのほうが興奮するからな!」


 一息に言い切ると、俺は天を仰ぎ目を閉じた。

 ああ……ようやく夢が叶う時がきたのだ。この日を一体どれほど待ったことか。

 ついに寝取られることが出来る。それだけで、天にも昇る心地だった。

 俺はこの日のことを、一生忘れることはないだろう。今日という日を思い出しながら、これから先の人生を俺は惨めに過ごすのだ。せっかく作り上げた呪いの人形が寝取られたことを嘆き悲しみながら、底辺を彷徨う日々……想像するだけで感動の涙がでそうだ、最高かよ。


「……ない」


「ん? なんだお前、まだいたのか」


 しばし悦に浸っていた俺であったが、まだ部屋にお燐がいることにふと気付く。


「早く街にいけよ。もう戻ってこなくていいからな。幸せになって、俺を天国へと導いてくれ」


 しっしっと追い払う仕草をする俺。

 何故かプルプルと震えていたが、こっちとしてはさっさと出て行ってもらい、一刻も早く寝取られ報告を聞きたくてたまらないのだ。

 そのために何年も修行をし続けたのだからな。その成果を存分に発揮してもらわなくてはこっちが困る。

 その一心で、お燐には早く出ていくよう催促したのだが。


「絶対に出ていかない……! 出ていくもんか。ご主人が作ったのに、目覚めて早々出ていけだなんて、身勝手が過ぎる……!」


「な……!」


 なんと、人形が反抗し始めたのだ。

 こうなることなど全くの想定外であったため、俺は思わず戸惑ってしまう。


「なに言ってるんだ! お前は俺が寝取れを満喫するために作ったんだぞ! 早く陽キャさんのところへ行くんだ! NTR報告を俺に聞かせるのが、お前が生まれた意味なんだぞ!」


「そんなの、私の知ったことじゃない。そもそも、私はご主人の相手以外絶対に嫌。私のオリジナルだって、絶対にそう言う」


「オリジナルって……」


 燐子のことか? こいつ、もしや燐子と同じ思考を……そう考えた時だった。


「学、住職さんから話は聞いた。私の人形なんて作らなくても、貴方の相手は私がするから早まった真似はやめ……」


 バンと勢いよく音を立ててドアが開いたかと思ったら、燐子が部屋に飛び込んできたのだ。


「む」


「ん」


 そしてお燐と顔を見合わせる。瓜二つの美少女がそこにいた。


「あ、あばばばば。り、燐子さん? なんでいきなり俺の部屋に!?」


 さらにいえば、俺は大いに慌てていた。

 というか、慌てざるを得ない。当然ながら人形の作成は、燐子には内緒で行っていたからだ。

 幼馴染の女の子そっくりの人形作ってますなんて、そんなん本人に言えるはずがない。


「貴女は……学が作っていたっていう私の、人形?」


「ん。さすがオリジナル。話が早くて助かる。分かったなら、もう帰って。私は今からご主人の相手をしなくちゃいけない。私がいる限り、貴女はもう必要ない」


「は? 人形風情が、なに言ってるの。必要ないのはそっち。私そっくりの人形を作ったということは、学は私のことを愛しているということ。貴女は私の代用品に過ぎない。謂わば都合のいいダッ〇ワイフ。穴人形は、さっさと消えて構わない」


 バッチバチしてた。そりゃあもうバッチバチ。

 同じ顔をした美少女たちの修羅場が、この場で形成されていた。


「は、はわわわわわ」


 そして俺はビビっていた。

 どうしてこんなことになったんだ。俺はただ、燐子そっくりの呪いの人形を寝取られたかっただけだというのに。いったいなにがいけなかったというんだろう。まるでさっぱりわからないよ。


「私は学と裸ワイシャツでイチャイチャする。これは決定事項。絶対に譲れない」


「私もご主人と裸ワイシャツでイチャイチャする。これは決定事項。オリジナルには絶対負けない」


「むむ」


「むむむむ」


 真正面からにらみ合うひとりと一体。どうも燐子とお燐は性癖は一緒らしい。

 仲が悪いのに、こういうとこだけ似るのは何故なんだろうか。どうせなら寝取られが性癖であってくれたらよかったのにと、切に思う。


「……このままじゃ埒が明かない」


「なら、ご主人に決めてもらうしかない。どちらを選ぶかを」


「それには同意」


 ビビりまくっている俺に、燐子とお燐は同時に顔を向けてくる。

 どちらも目が血走っている。怖い。


「学」


「ご主人」


「は、はひ?」


「「貴方はどっちを選ぶの!?」」


 そしてそんなことを言ってくる。

 そんなことを言われても、俺の答えは決まっているわけで……。


「俺は、はは、寝取られたいかなって。あははは……」


「ん」


「なるほど」


「あ、あの。なんでふたりともにじり寄って……」


 俺の返答を聞いたふたりが、鼻息を荒くして近づいてくる。


「勝負、だね」


「恨みっこなしだよ、オリジナル」


「え、ちょっ、おまえら―――!」


「「私は私から学(ご主人)を寝取る……!」」


 ビビりまくり、腰が抜けていた俺は、ふたりがかりで襲われて抵抗することもできないのであった―――。








「しくしくしく……汚れちゃった……」


「さすが私の人形、やるね」


「オリジナルこそ。さすが私。私は愛人一号ということで手を打ってあげる」


「うん、私が本妻なら文句はない。私たちのサーヴァントとして、これからよろしく、お燐」



 ……その後のことは語りたくない。

 自分同士で結託し、意気投合する燐子たちをよそに、俺は裸ワイシャツ姿でさめざめと泣くことになった。

 その後、こっそりと呪いの寝取られ人形その2を作成したのはいいものの、たまたま目についたロリっ子をベースにしたのがいけなかったのか、オリジナルであるアラサーロリを引き連れ結婚を迫ってきたことで街を巻き込んだ正妻戦争が勃発することになるのだが、それはまた別の話である。


 ◇◇◇


 ゲ〇ゲの謎と呪〇から着想を得てノリと勢いで書きました。反省してます

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寝取られたいけど彼女がいないので悩んでいたが、ある時呪力で呪いのNTR人形を作って寝取られれば全部解決することに気付き幼馴染の人形を作成したはいいけど、反抗されてオリジナルと修羅場になってヤバい件 くろねこどらごん @dragon1250

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