ふと息を吹きかければ消えてしまいそうな勇気だけれど

本心を伝えられずに、幾度もすれ違ちがい、それでも細い糸でつながっていたふたり。しかし最後の糸さえもふっつりと切れ、主人公の僕でさえはっきりと感じられぬほどの繊細な想いだけが残る。卒業という否応なしの切れ目に立ち、僕が最後に記した言葉に、精一杯の勇気を感じます。消えかけたろうそくに手をかざすような気持ちで読了。

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