両親

父に関してはある程度書きますが、虐待関連とか妹へのセクハラは書きません。実家の問題があったにしても人の心が分からん上に暴力振るうヤツだっんよ。その癖いい父親ぶってな、自分のいい父親像を押付ける家族ごっこが好きな奴でした。


んでまぁ母なんだけど、こっちはこっちで結構不幸な人生だったらしい。

母方の祖母が白血病でな、うつる病気ではないのだが当時はその認識が低くて祖母と母はだいぶ迫害されたらしい。

母は頭がよく、そこそこ見目も良かった(本人談)らしく、そこそこのボンボンといい関係になりかかったらしいのだが、くそ親父のせいで破談になったらしい。どのこ小説だよ。


んでまぁ父親がどうしようもない奴でな、ある時期に母が決意して離婚したんだわさ。教育費の名目でしばらくは援助あったし。ただなぁ、分かれた親父が無言電話してくるわ、ある日に引っ越し先のドアノブに果物の入った袋を掛けるわでて―へんだったんだよ。


親父のその後は結局は諦めたらしくて縁は切れたんだけど、その後にタバコ好きがたかったのか肺がんで入院、肺の切除で一命をとりとめたモノの、その後に大動脈解離やらかし(鶴ひろみさんのアレ)、それも乗り切ったけど意識錯乱してICU(集中治療室)ベッドに拘束されていることに大層お怒りで仕方なく通常病棟に移行したら誤嚥性肺炎で亡くなった。看取ったのは父の下の弟でしたが、何やってんだか。

んで、最後の情けで故郷のお寺に御骨を納められないかと父の下の弟に相談したのですが、上の弟が面出せや的なことを言い出しましてな、縁切ってんだよコッチは。で、それっきりです。まぁアレの話はこれくらいで。


んで母ですが、前回の骨折事件から帰宅して初入浴できた日に暴露がございましてな、間質性肺炎の診断が下っていました。平たく説明すると肺胞の厚みがコーラーゲンで増加し、空気中の酸素を血液中に取り込めなくなる治療不能な病です。最後は地上で窒息死すると言えばその過酷さが分かるでしょうか。ちなみに症状が急速に進む急性増悪なんてのもあってな、割と絶望的な状況だったんだわ。

それに加えてコロナまで流行りまして、結果として外出を控えることからの体力の低下、難病指定が受け付けられそうになった時に橋出血を起こすなど(生命維持に問題は無かったのですが、いわゆる生きているだけ。意識あったっぽいんで、もうちょっと見舞いに行っておくべきだったと後悔)、なんといーますが神様けっこう無慈悲的だな。結局母は橋出血から七ヶ月半後くらいに命を落としました。最後は血中酸素濃度の低下具合(たしか50%くらいまで下がってた)から間質性肺炎の急性増悪が起きたのではないかと今では思っています。うん、四十九日が終わったのが母の誕生日の前日だったのが何ともね、そんなに年取りたくなかったんか。ちなみに私の誕生日はその二日前なので。私の誕生日、四十九日、母の誕生日という奇跡の(鬼籍の?)コラボが誕生しまいましたとさ。

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病気・怪我関連 @daikuu

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