創作意欲

まだまだ 残っているもの

だれも　わたしを　見つけてくれなかった

出せるかぎりの　大声をあげても　だれも　聞いてくれなかった

わたしは　もう　創れない

できあがった　手作りのプラカードを　

高くあげつづけるのにも　疲れてしまった

それでも　なお　新しいものを創りたいとおもうのは　なにゆえだ

だれにも　みとめられなくても　いいから　と　いいつつも　

創り続けるのは　なぜ

だれにも　みとめられなくても　いいから　と　創りつつなぜ泣く

そんなに　ゆうめいに　なりたかったか

そんなに　みんなに　みとめられたかったか

自問自答　の　むなしさよ

ひとりよがり　の　むなしさ　よ

だれも　わたしを　見ないのに

せいいっぱいの思いで　創った作品を　だれも　読まない

心込めた精いっぱいの　作品を一生懸命　練り上げるのにも　

楽しいが　すごく疲れるようになった

わたしには　才能は　ない

それでも　なお　創りたいとおもうのは　なにゆえだ

だれにも　みとめられなくても　いいから　と　創りつつなぜ泣く

そんなに　ゆうめいに　なりたかったのか

そんなに　みんなに　みとめられたかったのか

自問自答　の　むなしさ　よ

ひとりよがり　の　むなしさ　よ

才能　は　もう　ない

さいしょから　わたしには　なかった

いまからでも　若さが欲しい

いまからでも　才能が欲しい

わたしは　老いた

それなのに　創作意欲だけは煩悩と同じで　枯れない

若いときの　ままだ

だからこそ　つらい

　だからこそ　すごく　つらい

　　それでも　創りたい

　　　それでも　もっと　創りたい

　　　　哀しいと　いいつつも　創る

　　　　　みっともない　いじましい　わたし

　　　　　　しあわせ　なのか　わたしは

　　　　　　　泣いているから　不幸　なの　わたし

　　　　　　　　泣きながらでも　創りたがりの　わたし

しっかり　しなさいよ　わたし

ね　わたし