3-20 子供たちの家と公衆浴場


 楽しい休日が終わったらまたお仕事。

 悲しいかな、それは異世界でも変わらない。


『ジャパンツ:ネコミミ、ネコミミ、ネコミミ帝国!』


『北海道:この世の楽園、ネコミミ帝国!』


『サンライズ:あれ、これ何番だっけ!?』


『ジャパンツ:おいおい、まだ1番のサビだ! しっかりしてくれよ!』


『サンライズ:ちげぇよ! この木の番号だよ!』


 しかし、楽しい環境で働くことができれば、人生はバラ色なのである。それもやはり、地球でも異世界でも変わらない。

 休日が明けてから始まった子供たちのおウチの建設は、始業から就業まで楽しげな雰囲気だ。


 わっせわっせと賢者や子供たちが建材であるコルンの木を運び、大きく開いた穴に屋根を作っていく。


 賢者たちは日々増殖中。

 護衛やら各種雑多なクエスト、あるいは休憩で人員を引いても、複数の建物を同時に建設できるまでになっていた。

 さらに、休日が終わると、サバイバーの知り合いだというやる気の漲った集団が仲間に加わった。


『クライブ:おいおいおい、大丈夫か?』


『サスケ:ふはははは、任せておけい!』


 全員が山慣れしており、サバイバルに関して多くの知識を持っていた。

 屋根作りの際にも、人形にとっては凄まじい高さに見える梁の上を平然と歩き、活躍する。


『クライブ:無理すんなよ。俺なんて初日にそこから落っこちて超怖かったからね。お前の前職が何か知らないけど、慣れていても命綱はちゃんとつける! ちゃんと守るんだぞ』


 新人が無茶しているんじゃないかと賢者たちはハラハラだ。

 初日に屋根から落ちて命綱でプラーンとした賢者も、今では屋根作りも慣れたもの。同じ轍を踏まないように注意している。


『サスケ:もちろんだとも!』


 こういう仕事に慣れていてもルールは守る!

 ルールを守らない者がケガをするのは自業自得だが、規律の乱れは多方面に波及する。特にお調子者は、規律の乱れが起こると瞬く間にケガをし始める。


『チャム蔵:なんかサバイバーが増えたみたいだな』


『絶狼:いや、サバイバーほど落ち着いてはいないな。俺の勘だとサバイバーは30歳前後、新人は20歳前後だな。たぶん、弟弟子とかそんな感じじゃない?』


『チャム蔵:そうは言うが、ミニャのオモチャ箱で興奮するのに歳は関係ないだろ。結局は性格と召喚回数だよ』


 賢者たちの話題にもちょいちょい挙がっていた。

 しかし、自分たちがそうであるように、この集団についても深くは探らない。重要なのは、ミニャこそが王だと認識すること。自分たちの奇跡の根源を忘れて、七歳児だからと下に見るのは筋が通らない。


 時はおやつ休憩を終えて、夕方が始まりそうな時間。

 学生組がログインして、賢者たちがいっそうと盛り上がり始める時間帯。


『ハイイロ:よーし、こんなものだろう! ミニャちゃん、みんなで屋根を点検しよう』


「はーい! みんなー、屋根を見てちゃんとできてるか確認してー!」


 屋根が完成して、賢者と子供たちは屋根を丹念に確認。


 そんな中で特にお目々をキラキラさせているのは、スノー一家。

 なにせ、このおウチはスノーたちのものなので。

 頑張ってお手伝いしたルミーとパインなど、尻尾からカマイタチが発生しそうなほどブンブンしておウチの周りを一周した。


 確認が終わると、恒例の内見開始。

 ネコミミ不動産のミニャちゃん社長が自ら先頭に立って、お部屋にご案内。


「おーっ!」


 そして、ドアを開けて社長が真っ先に驚く。

 その後ろからわちゃわちゃと子供たちが中を覗き込み、全員が目からキラキラ粒子を放出した。


「「「わぁ!」」」


 子供たちの家は、どれも八畳のリビング1部屋に、6畳の寝室2部屋とした。拡張が容易なので、不便があれば大きくもできる。

 トロッコによって石材は潤沢に用意されるようになったので、これまで遅くなりがちだった床や壁の塗装もすでに終わっていた。


 やはりこの家も靴を脱ぐ様式にしたが、すでに子供たちは慣れたようで、いそいそと脱いでスリッパに履き替えた。


「にゃんだこれ!」


「おみじゅ流れてう!」


 リビングには洗面台があり、家の外にあるタンクに賢者たちが魔法で水を補充することで、蛇口を捻るだけで水が流れるようになっていた。

 用途としては、手洗いうがい用だ。魔法の水は飲むこともできるが、補充してから時間が経っていれば沸かした方が無難だろう。沸かす手間が惜しいなら、賢者に言えばいくらでも水は出してもらえる。


「うんとうんと、ここはみんなでゆっくりするお部屋だって。それでそっちの2つが、女の子のお部屋と男の子のお部屋なんだって」


 近衛隊の説明を聞いて、ミニャが教えてあげた。


「えーっ! パインたち、ラッカお兄ちゃんたちと別々のお部屋なの?」


 パインが目を真ん丸にすると、ルミーも同じ顔をした。


「えっと、2人だけで眠れるか?」


 スノーが心配そうに聞くと、ラッカとビャノは顔を見合わせて声を揃えて言った。


「「お、お姉ちゃんたちと一緒に寝たい」」


 もじもじしながらの返答を聞いて、近衛隊はキュンキュンした。


「ミニャさん、おいらたち、この大きな部屋で寝ていいかな」


「うんとうんと。良いんじゃない?」


 ミニャはあっけらかんと答えたが、賢者たちは少し失敗したのではないかとスレッドで議論した。


 良かれと思って男女を分けたが、相手はまだまだ子供なのだし、みんなで一緒に寝られる大きな一部屋の方が良かったのではないかと。あるいは、最初から間取りを一緒に考えるのが良かったかもしれない。


 とはいえ、家自体はとても気に入ったようで、スノーたち5人はニコニコだ。


『乙女騎士:ミニャちゃんミニャちゃん!』


「なぁに?」


『乙女騎士:あのですね——』


「にゃんですと!」


 近衛隊から何やらお話を聞いたミニャがズンズンと踊り出す。

 ミニャのぶっ飛びハイテンションは今に始まったことではないが、とりあえず説明を。


「この前から賢者様たちが作ってた建物があるでしょ? あれが完成したって!」


 ミニャたち子供には自分たちが過ごすおウチをメインに建ててもらっていたが、賢者たちは夜も活動できるため、他にもいくつかの施設を同時に建設していた。

 狩りで獲ってきた獣を捌く屠殺小屋もそのひとつだし、いまミニャのテンションを上げた施設もそうだった。


「おー。あそこは何の建物なんですか?」


 ドワーフっ子のシルバラが尋ねると、ミニャは「あそこはぁ……」と体を捻った。

 その姿勢でフリーズするミニャの脳内では、脳内子猫たちがみょんみょんみょんと急上昇するエネルギーを見て、カチャリとゴーグルを装着した。

 エネルギー充填率120%、撃てぇ!


 回転エネルギーの解放と共にシュバッと体全体で大の字を作って宣言。


「お風呂!」


 お風呂だった。


「お風呂があるんですか!?」


「凄いですぅ!」


 レネイアとマールのエルフ姉妹が手をパタパタさせて喜んだ。


「モグちゃんもお風呂入るよね?」


「モモグ!」


 ミニャの問いかけに、モグは短い腕を体の横でパタパタした。

 モグはすっかりお風呂に慣れてしまい、贅沢モグラになっていた。


『くのいち:レネイアちゃんはお風呂を知っているの?』


 くのいちがレネイアの前でピョンピョンジャンプして問うた。


「はい。町にはお風呂屋さんがあるんです。ちょっと高くて最近は全然入ってなかったですけど」


 ほう、と生産属性や文化好きな賢者たちが興味を示す。


 昔の公衆浴場の文化は日本だけでなく世界中に存在する。薪や人糞などで湯を沸かしたり、温泉があればそれを使う場合もある。

 権力者や宗教的な思想によって公衆浴場の文化がなくなるパターンもあるが、基本的にどこの人間も体を洗う大切さは経験則として知っているのだ。


 それはこの世界でも同様だったらしい。

 そのうえで、ここは魔法がある世界である。燃料的なハードルは中世の地球よりも低いのだろう。


 残念ながらミニャがいた村にはなかったようだが、それでもミニャは大量のお湯を見ただけで入浴を拒否するくらいにはピンとくるものがあったようなので、水浴び程度のことは習慣的に行なっていたはずだ。


 というわけで、みんなでお風呂へ向かった。


『乙女騎士:なんと、もうお風呂が沸いています!』


 ミニャはズンズンし、賢者たちも一緒にズンズン。

 謎の儀式を終えて、乙女騎士が続けた。


『乙女騎士:しかし、残念なことに、このお風呂は女の子と男の子は別々に入ります!』


 男女7歳にして席を同じうせず。

 その理屈で言うと、ラッカとビャノは6歳なのでセーフだった。


 だが、賢者の生放送はミニャの入浴を男子は見られないロリ殺し仕様。これは逆も然りのはず。つまり、双子の入浴時は女性賢者に不都合が生じるショタ殺し仕様だと思われる。

 そうすると、一緒に入浴してミニャたちと遊……ミニャたちのサポートができない。


「ラッカ君、ビャノ君。男の子は女の子と一緒にお風呂には入れないんだって」


 ミニャが翻訳してあげると、2人は顔を真っ赤にして恥ずかしがった。


「お、俺はラッカと2人で入るからいいっ!」


「ぼ、僕もビャノと入るっ!」


 子供の頃の男子なんてそんなものだ。

 双子は男性賢者たちとオハジキゲームをやりに行き、ミニャたち女子7人はいざ入浴!


 公衆浴場は8畳の脱衣所と、10畳の浴室が作られた。脱衣所の隣には洗濯室もあり、子供たちが入っている間に洗濯がされる。


 脱衣所にはツルで編まれた籠があり、賢者たちはここに衣服を入れるのだと説明する。


 ミニャはさっそくシュババッと脱衣。思い切りやヨシ!

 他の女子たちもあまり気にしないようだが、意外にもスノーだけはもじもじして女の子っぽいところを見せた。


『乙女騎士:服を入れたら、自分でこの籠をこっちに運びます』


 近衛隊に説明され、みんなで籠を持ってぞろぞろと洗濯室に移動。


「にゃんだこれ!」


『メリン:これは賢者式洗濯機です!』


「賢者式洗濯機!」


 そこには木と石で作られた洗濯機があった。

 クーザーの船の板を用いて樽を作り、内側を石でコーティング。樽の中に洗濯物と水を入れ、ふたを閉める。


 賢者式なので回転の動力は賢者である。

 樽は木枠で囲まれており、その下には奴隷がよく回しているハンドルがついていた。


 ミニャたちは全裸だが興味津々。

 このまま、『はい、お風呂に行ってねー』では済まされぬご様子。

 風邪を引いたら大変なので、賢者たちは急いで実演することにした。


『栗田ニアン:洗濯用意!』


『タンポポ:衣服投入オッケーです!』


『メリン:洗濯水注入開始します!』


『ピリカ:蓋閉め完了!』


『ローズ:グルグル班いつでもいけます!』


『栗田ニアン:ぶん回せー!』


 樽の下にあるハンドルを近衛隊が回し始めた。

 絵画や物語でよく奴隷が回している謎のハンドルだが、賢者たちが作った物はちゃんと歯車がついており、複雑な機構をしていた。

 ハンドルの回転に連動して歯車が回り始める。複数の歯車がかみ合い、洗濯樽を回転させたり少し傾けたりさせて、樽の内部に複雑な水流を発生させる。


「しゅごー!」


「ちょ、ちょっとシルバラさん! 裸でそんな恰好しちゃダメですよ!」


 ミニャがキャッキャとし、イヌミミ姉妹は尻尾をパタパタ。シルバラは裸であることを忘れて、四つん這いになって賢者たちのお仕事を覗き込む。そんなシルバラをレネイアが注意して、スノーは顔を真っ赤にした。


『栗田ニアン:排水準備!』


『ローズ:回転止めー!』


『メリン:排水開始します!』


 樽の排水穴のキャップが取られると、そこから茶色い水が流れ始めた。今日までに洗濯は何度か行なわれていたが、それでもお仕事をすると汚れてしまうのだ。


 この後にもう一度洗濯水が入って洗われるが、そこまで見せるにはちょっと時間的に長い。風邪を引いてしまう。というわけで、ミニャたちにはお風呂へ行ってもらった。


 脱衣所からまずは洗濯室に行ったので、これが新しいお風呂との初対面。

 脱衣所と隔てるドアを開けると、そこには広いお風呂がホカホカと湯気を立てて待っていた。


「ふおー、おっきい!」


「お湯が新しくてとっても綺麗ですぅ!」


 湯船を見たミニャとレネイアは手をブンブンして喜んだ。

 湯船の広さは2m×2m、深さは50cm。天井には換気用の天窓があった。


 そんなミニャを待っていたのは、木製人形に宿った賢者たち。


『ホクト:ミニャちゃん! これ! アヒルさん!』


『ルナリー:アヒルさんですよー!』


『ケアリア:ルミーちゃん、アヒルさんであそびましょうねー』


 そんな中にはダッシュで下校した学生組やニートな新人も多くいる。


「わー、アヒルさんがたくさん! ルミーちゃん、アヒルさんだって!」


「わふぅ! アヒゥしゃん!」


 ミニャのお風呂の相棒であるアヒルさんも子供たちの分を用意。

 これは絶対に楽しい。賢者たちは子供以上にワクワクしていた。


 今まではちゃんとしたお風呂がなかったので、お風呂に入る前にしっかり洗う。


 その際に使われたのは、森に実っていた『ポリン』というヘチマに似た植物で作られたタワシ。

 作り方は簡単で、乾燥させて皮を剥くと種と繊維構造が現れる。種を綺麗に取り除いて繊維だけにすれば、ポリンタワシが完成する。ミニャが今まで使っていたコルンの繊維を縛ったタワシよりもお肌に優しい柔らかさだ。


 年長さんは自分で体を洗ってもらい、賢者たちは主に年少さんの洗体をサポート。


『ラフィーネ:みなさん、お尻尾様の洗い方を説明しますわ。よーく、見ておくのですよ』


『『新人近衛隊:はい!』』


 尻尾洗い係は名誉なことである。遊びじゃねえんだ。


「にゃ! んにゃ! やっぱりこっちの気分!」


『ラフィーネ:あっ! ひぅ! 気持ち、あう!』


 びちゃびちゃになった気まぐれな尻尾に殴打され、尻尾係さんは吹っ飛ばされる。


『ホクト:らららラフィーネさん!?』


『ラフィーネ:狼狽えるなあぁん!』


『ラフィーネ:こ、こんなことで狼狽えていては尻尾係は務まりませんわよ! ミニャさんのお尻尾様は気まぐれですわ! 気合を入れあぁん!』


『ラフィーネ:き、気合を入れて捕まえるのですわ!』


 説明の最中でもベシベシされる先輩賢者。けれど、めげずにお尻尾様を捕まえて、桶の中で優しく揉みほぐす。遊びじゃねえんだ!


「くしゅぐったい!」


「あー、ルミー、ジッとしてないとダメなんだよー!」


「でも、くしゅぐったい!」


 イヌミミ姉妹の尻尾は大変だ。

 この子たちの尻尾は楽しいとブンブンと振るわれる。

 パインはルミーにジッとしているように言うが、パインの尻尾もブンブンだ。


『リラン:ひゃぁああああ!』


『ケアリア:せんぱーい!?』


 びっちゃびちゃな尻尾に高速でビンタされる様は、さながら車の洗浄機。それを体で受け止める先輩賢者の足はもうガックガクだ。


「も、もも……モモグゥ……」


『スモーカー:モグちゃん、ここが気持ちいいんでちゅかー』


 モグは一足先に特製のミニ風呂に入って寛ぐ。モグにとってはそこが風呂であり、洗い場。欧米スタイルである。

 巨大モフモフ生物とお風呂に入りたい賢者は、そこで獣とべっちゃべちゃな入浴を楽しむ。ぬるま湯の中で寝そべるモグに抱き着いてみれば、ぬくぬくな体の中に生命の音が聞こえる。トクントクン、ギュルルルと、眠たくなるような癒しの音。


 洗体が終わると、ミニャ、パイン、ルミーの三人は、胸の前で腕を畳んでぷるぷるぷると謎の行動を取った。猫っ気と犬っ気である。

 本物の犬猫のような激しいブルブルではないが、なんだか一生懸命でとにかく可愛い。その場にいる全ての近衛が愛らしさのあまり足をガクつかせる。


 一方、普通人族のスノーや、エルフ姉妹、ドワーフっ子のシルバラにはそういう特徴はない。

 ただ、エルフ姉妹は耳垢をとても気にしていた。耳が長い種族なので、耳介が汚れているのは非常に恥ずかしいことらしく、かなり丁寧な洗い方をしていた。


 賢者たちは、今回のお風呂に洗髪台を設けた。

 ミニャとスノーとレネイアを石で作られた洗髪台にうつ伏せで寝かせて、洗髪開始。

 イメージとしては床屋の洗髪台だ。美容師の大きな手で洗ってもらうわけではないが、やっていることは変わらない。


「うにゃ……」


「うにぇー……」


「ふぁあ……」


 ミニャ、スノー、レネイアが蕩けた声を出す。

 施術者は全員先輩賢者で、以前のお風呂でミニャの頭を洗った実務経験者たち。


『くのいち:人形の指は細い割に力が強いから、必ずこの手袋をつけましょう』


 それはミニャの頭皮を傷つけないために考案された鍋掴みのような手袋だった。それを使って頭皮を刺激すると、ミニャはいつもほえーとする。子供たちも同じだったようで、みんな気持ち良さげだ。


 入れ替わりで他の子たちの髪の毛も洗い、みんなで入浴。


 アヒルさんがお風呂に浮かべられ、賢者たちもダイブ。

 ここからの賢者たちは命がけだ。


 お風呂に沈められてから解き放たれるアヒルさん。浮力によって結構な速度で浮上するアヒルさん魚雷が水面に浮かぶ賢者たちのボディを襲う。

 そうかと思えば、ジュブシュとミニャの両手が水中に気泡を生み出し、人間の体ではなかなか味わえない巨大な気泡が新人賢者たちの体を撫でまわす。


『ホクト:ふわぁあああ!』


『ケアリア:なにこれ気持ちいいよー!』


 こんなふうに、ミニャもまた賢者と遊ぶプロフェッショナル。

 そんなミニャの遊び方を見て、子供たちがマネをしないわけがない。


 ジャブジャブとお湯を乱し、賢者たちに過酷な試練を与える。

 これはたまらんと賢者たちが上陸するのは、ピンクに火照ったスベスベな少女島。


 果てしないホワイト任務、それが近衛隊!


『ホクト:こんなんバカになっちゃうよ!』


 エルフ島に上陸した新人賢者は恐怖した。


 ミニャ以外の異世界少女たちとの初めてのお風呂は、まったり静かな入浴にはならず、とても賑やかなものであった。

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