『龍泉』が輝く時
街外れのビルの看板が輝き始める。
看板には『本格幻想コース料理 龍泉』と書いてあった。
その輝きを見ていた闇の中から声が聞こえた。
「おお! やっと準備が出来たか!」
「それでは入るとするか」
声の主を含め五つの闇が玄関に入って行く。
「いらっしゃいませ! 『龍泉』にようこそ!」
チャイナドレスに身を包んだ二人の美しい女性が迎え出た。
「コース料理の予約をした『阿修羅』他四名だが」
「『阿修羅』様お待ちしておりました、こちらが本日のコースでございます」
美女がメニューを差し出す。
―――― 本日のコース ――――
前菜 『クラーケンの酢の物』
主菜 『八岐大蛇のチリソース』
『
主食 『
『
点心 『ワルキューレのロールケーキ
―――― 以上 ――――
「本日は新鮮で生きの良い素材を、わたくし達が精魂込めて仕込みをいたしました」
「素晴らしいお味に、お客様達もきっと満足なさるでしょう!」
「それでは、本日の『本格幻想コース料理』のお手伝いをわたくし『
「わたくし『
「それでは、こちらへ……」
ご馳走様でした!
龍の泉が輝く時 わたくし @watakushi-bun
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