第2話 別の業界に転職してからの話
前回、書き込んだ業界から全く異なる業界に転職した。
転職後、10年余りは、周りや上司に恵まれて、平穏無事に過ごせていた。
そんな自分の転機は、2回の東京勤務の誘いだった。
最初の誘いは、転職後2年目のことだった、当時は大型コンピュータ中心の時代から徐々に分散型システムへの移行を始める黎明期であり、その前からPCを利用したシステムを作り始めていたこともあり、要員の募集に手を挙げたら、上司の推薦もあり内々定があった。
しかし、人生は順風満帆ではない、同時期に異動する自分とは関係ない人が、ちょっくらやらかした。
内定した部署にフライング(規定された日までは、引継ぎ、挨拶はまかりならないというお達しに反)してあいさつ(よいしょ)に行ったことが、人事に伝わってしまい、人事のトップの逆鱗に触れて、その年の人事配置の全面見直しということとなり、その夢?はとばっちりを受けたことでご破算になった。
当時、私の先輩も別の地区の所長になるということで、内々定をもらっていたが、同じくつぶれてしまった。
自分としては、システム開発に携われる可能性があったのだが、残念な結果に終わった。私の先輩は、そんなことは気にしていないと言ったふりをしていたが、やはりかなり落ち込んでいたことが伺い知れたので、こんなことは自分は決してやるべきではないと、肝に銘じた。
そんなこともあり、おとなしくしていたが、入社して10年過ぎに本格的に業務システム全体を見直す流れがあり、2回目の東京勤務の誘いがあり、周りの推薦もあり受けることにした。
はじめは、東京での勤務は興味もあったので、なかなかワクワクした気分もあったのだが、年末に去年別の部署に行くことで東京に転勤になった後輩が帰省した時に飲みに行ったときの話で、晴天であるはずの天気予報が暴風雨警報に変わってしまった。
(続く)
毒を吐く @stray___cat
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