あとがき
(本日2つめの更新です。もし前話がまだの方はそちらを先にお読みください)
▽
みなさまこんにちは。
初めての方ははじめまして。
そうでない方はお久しぶりです。
カイエです。
▽
この小説は、ぼくがまだほんの若造だったころ、20年以上も昔に書いたものです。
今になって読んでみると稚拙極まりない作品ではありますが、当時のぼくとしては純文学を気取って書いた作品です。
ぼくはもともとこんな作品ばかりを量産する人間でした。
当時のぼくはまだライトノベルを読んだことがなく、オタク文化(マンガ、アニメ、ゲームなど)にもほとんど見識がありませんでした。
ある時悪い友人にはめられて、初めてライトノベルを読んだ時の衝撃は忘れられません。
なんでこんな面白いものに触れずに生きてきたのだろうと、それまでの人生を損してきたような気持ちになったものです。
それからというもの、頑張ってライトノベル風の小説を書くようになったのですが、これがなかなか思うようには行きません。
四苦八苦しながら、それでも自分なりに頑張っていろんなジャンルに手を出してきたつもりです。
しかし、久しぶりに昔に書いた文章を引っ張り出してきて読んでみると、あー自分ってこんな文体だったなぁ、と感慨深いものがあります。
そんなわけで、ちょっと冒険心が刺激されて公開してみたというわけです。
つまり、カイエのルーツ的な作風というわけですね。
目も当てられない出来ですが、なるべく当時の文章のまま、校正なども最低限にして公開しました。
いかがだったでしょうか。
肩透かしだったでしょうか?
あるいは「なんて破廉恥な!」と思われたでしょうか。
どちらにしても、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
▽
ひとつ申し上げておきたいことですが、作中にテキ屋に対していろんな発言がありますが、こちらは当時あった偏見でしかなく、事実ではありません。
ぼく自身、テキ屋の知り合いがおりましたが、とても立派な人たちです。
作中の時代背景もあり、当時あったであろう偏見、差別意識をそのまま文章にしておりますが、もちろんそのような事実はありませんし、ぼくの中にそういう偏見があるわけでもありません。
その点誤解なきようお願いいたします。
▽
ところで、この作品には一つトラウマがあります。
昔、ぼくは個人で小説サイトを運営していたのですが、そこに掲載されていたこの作品が、よりにもよって子どもの通う保育園の先生の目に止まり、わざわざ印刷して回し読みにされていたことがありました。
この話以外には色っぽい話など一つもなく、どちらかというと試行錯誤しながらラノベ風の小説をを公開していた感じなのですが、よりによってこの官能小説を保育士の先生がたに読まれてしまっていたというのは……もう恥でしかありません。
赤っ恥というよりは青っ恥です。
血の気が引きました。
どんな顔をすれば良いのか、ひどく困惑したのを覚えています。
もちろん悪気があってのことではなく、むしろ善意のつもりだったようですが、今思い出しても胃がキリキリする思い出です。
ちょっとひどいと思います。
▽
最後に、この作品について、公開することを進めてくれた知人友人、とりわけ背中を押してくれた @hikageneko さまに感謝の意を表します。
ありがとうございます。
それではまたどこかでお会いしましょう。
接吻 カイエ @cahier
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