編集済
読了させて頂きました。
今、読み終えての素直な感想を綴らせてください。
物語には終わりがあります。
物語だけでなく、この世界の物質的な物には
大抵終わりがあり、私たちは時間軸の中で、
そこに辿り着きます。
ですが、私がこの物語を読み終えた今も、
まだ読みたい、もっとこの物語の中にいたい。
そう思っています。
私はジャンが好きでした。
お話の中でジャンが登場するたびにワクワクと胸が高鳴り、ジャンの話しをもっと聞いていたい、ジャンの傍にいたい。
トビーを通して私はジャンに惹かれ、ジャンという存在に憧れていました。
そんなジャンの真実。
その姿形は見る人によって変わっていきます。
必要な人に必要な時にだけ現れる、超次元の存在のようなジャンは、不幸な事故で盲目となったトビーの成長を見守り、時に手助けし、彼が自分の足で人生という大地に立てるようになった時、その役目を終えたかのように姿を消しました。
ですが、決して永遠に消えてしまったわけではなく、トビーの子どもにジャンと言う存在は引き継がれていきます。
『鍵を拾った話しをしよう。人はある意味誰でも盲目である』
私たちは誰しも、この世界をわからないままに歩いています。いくら科学技術が進歩しても、
明日を見通す事など誰にも出来ません。
それは、とても怖くて不安な事です。
いつか、私も鍵を拾える日が来るのでしょうか。いや、気づいていないだけでその鍵はひょっとしたら案外近くにあるのかもしれません
そしてジャンとはまた違った存在として、相棒のハミィとの絆。トビーの成長はハミィ無くしてはあり得なかったと思います。
傷ついた心の奥底にまで届く一筋の光のような物語。
私は読了した今も、まだこのお話から離れられないでいるのです。
作者からの返信
わー!長文のご感想を本当にありがとうございます。ジャンに惚れたと言ってくださる方、たくさんおられて、私もそのひとりです。ジャン。ジャンナ。JANNAは、天使のいる楽園をしめす言葉でもあります。
皆様の感想が宝物です。
編集済
名前を変えて時を経てもこうしてまたお会いできて、本当に嬉しいです。ジョニデジョニデ! ジャンは相変わらずのジョニデでした。
ノベラボ懐かしい! 岩井さんの「永遠についての証明」は購入して読みましたよ。素晴らしい小説でした。デビュー前のああいう方がいたんだもんなあ……あの頃のノベラボはすごかった。(そしてまた失くなる語彙)
なんだか支離滅裂になってしまいましたが、どうぞお体と猫ちゃんお大事に! 応援してます!
作者からの返信
さくたさーん!うれしいです。名前はかわってますが、さくたさんって呼べるのが幸せです。
ノベラボ楽しかったですよねえ。そしてすごかったですよねえ。はあ、ディスカヴァーは残念なことをしましたよね💦
さくたさんもお身体大切に!またうかがいます!
連載、本当にお疲れ様でした!
完璧なものと
良いものは
似て非なるものと思います。(生意気言ってすみません…)
平安・鎌倉時代の古い刀について
現代の高度な科学と技術をもってしても
未だ再現出来ていない事実に例えるならば
幾ばくかの不純物(当時の秘伝では)あってこその
名刀が生まれたのではというのが私の思うところであります^^
作者からの返信
そうかもしれません。ありがとうございます。
そのお言葉の真意が、ひとえにsengokuさんの「よかった!」っていうお気持ちになってドーンと届けられていますので、涙しております。
ありがとうございます。当時の私をも含めて、抱きしめてあげたいです。
幾ばくかの不純物あっての名刀とは、名言ですね……
一生ついていきたい気分です……笑
よろしくおねがいします(と手を出す)
編集済
とても素晴らしい物語を拝読せて頂きました。
>鍵を拾った話をしよう。人は誰しもある意味盲目である。
から始まって、エピローグの歌詞に続く「ハミング7」を解説した父親の言葉。
全盲になったトビーの感覚の表現やジャンナ・グッドスピードの魅力。
真実は人の数だけ。樹上のシャーマン。
何もかも素晴らしくて、未だ物語の中から戻って来れません。
>「穴があるだけでは音は鳴らない。風がなければ音は鳴らない。わかるか?」
この台詞が好きです。
上手く言えないのですが、風のようなジャンが、トビーに音の出し方を示したように思います。トビーと一緒に成長させて頂きました。良質の映画を鑑賞したような感動を頂きました。読ませて頂きありがとうございます。
作者からの返信
時輪めぐるさん、こんにちは!
トビーに寄り添ってくださり、本当にありがとうございました。最後まで見届けてくださり感謝の念にたえません。
現在書籍化に向けて原稿の見直しを行っている最中です。このように具体的にここがよかった!と言ってくださるお声をいただけるからこそ、私も自信をもって原稿に向き合うことができます。その箇所を目にするたびに、そこが好きだと言ってくださった方々のお顔(文字ですが)が浮かぶのですよ。
本当にありがとうございます。
こちらは2016年に書いた作品でした。紆余曲折あり、まさかこうして皆様に読んでいただける日がこようとは、人生なにがおこるかわからないものです。こうしてお言葉をいただくたびに、カクヨムコンの最中、感じていた皆様のオーラを思い出します。
トビーが、そしてジャンが、さらに多くの人の愛される日がくることを願って……
このタイミングで時輪めぐるさんから具体的なコメントをいただけたことは私にとって大きな喜びでした。
本当にありがとうございました!私も同じく、トビーと一緒に悩んで悩んで、泣いて、叫んで、、、歩いてきました。
ここで、ようやくトビーを見送りたいと思います。