あきらめた夕暮れ

あきらめた夕暮れ

ひとりぼっちで虫になり

いくら脱皮しても

大人にもなれないと

あきらめた夕暮れは

こんなにも太陽が

観覧車になり落ちてくる

軸のはずれた世界には

軸のはずれた遊戯物

ぐるぐる回る地獄の中で

ぐちゃぐちゃカップルよく似あう

人生が

遊園地でしかない

あなたがたすべてが

ぼくは死ぬほど憎い

だから爆破する

犠牲者はみんな愛されるから

それでいいだろ

すべての愛されないものが

みんな思うこと

たったひとりで寄生虫

食い物が与えられなければ

生きるすべは前頭葉より酷い

竹刀でかち割られたやつな

ここが効かないと

自動的に殺し

全自動で犯し

理性は偽の切符になって

どこかへ旅立ってしまう

だから今日も虫になる

この駅には

街灯もないから

たかって暇つぶしもできない

といって待ってても

終電はおろか

始発も来ない

なにも来ない

線路に下りて

寝っころがっても

永久に安全な死は

ブロンズ像と同じだった

なに見てる

遊園地に帰れ

君の人生を

楽しめよ

こんな

虫けらたちのぶんまで

あきらめた夕暮れ

夕陽は観覧車

軸がはずれた皆殺し

タイヤのように止まらない

ぼくもついでに

轢き殺してくれないか