第4話_自身の事をうち明けたんだが?

「ふむ、歴史は前世と変わってないな…。なんか習うとこが前世より早い気がするがまぁ良いや」


俺、渡辺 彩由わたなべ さゆは1人床に放り投げられていた教科書をしながらそう呟いた。


「彩由〜?ご飯〜」

「はーい」


ママがご飯が出来たと呼んだので俺は今読んでいる歴史の教科書を閉じ部屋を出た。

ちなみに親の名前、最初自己紹介をされた時にはまだ他人感覚があったからなおさん、あきらさんと呼んだのだが力強く「ママよ?」「パパでもいいんだぞ?」と笑顔で言われた(すごく怖かった。)のでそれ以来ママパパと言うことにしている。


「美味しそう!」

「ありがとう。さ、食べちゃいましょ」

「そうだなっとあはは、母さんどうやら照史あきと晴世はるせが待ちきれなさそうだ凄いご飯を見てる。」

「うふふ、ほんとね、それじゃあ」

「「「「「いただきます!」」」」」


食後…。


「あ、そういえばパパ」

「ん?どうした彩由」

「「??」」


俺に抱きついた体制のパパに俺は質問をした。

あ、抱きついている順にパパ、俺、晴世と照史だ


「聞きたいことと言いたいことがあるんだけど良い?」

「ん?もちろん良いぞ?」

「あ、言いたいことはママも含めてだからあとでも良いんだけど、えっと…今今日入れて3日みんな休んでるけど私たち学校は?それにパパも仕事ってどうなんってるの?」


そうなのだ、今疑問に思っているこの家族全員での休み、俺はとても不安と疑問でいっぱいになっているのだ。


「あぁそれなら簡単さ、学校は設立記念日で今日まで休みだから、そしてパパもママも自宅勤務で基本家での仕事だからさ」

「そうだったんだ…え?ということは明日から学校?」

「そうだな」

「パパ…私学校の場所もクラスも先生も何もかもわかんないんだけど…」

「…あ、確かに?どうしようか?」

「それなら大丈夫よ」

「え?そうなの?」


どうしようかと思っていると母さんがそう言いながら近ずいてきた。


「えぇお隣さんにお願いしといたわ!」

「とすると...あぁとおるくんか、確かに同い年だしクラス分かるかもな?分からなくても学校行けば先生いるし問題解決だな」

「だれ?」

明坂 透あかさか とおるくん、お隣さんの息子さんよ?2人兄弟で透くんは次男ね」

「うん。なら安心かな?良かった。」

「それは何よりだ。そうだ、母さんも来たしもうひとつの話を聞かせてくれるか?」


俺はパパのその言葉に若干緊張しながら話した。


「えっとね、私彩由って言う本人じゃないんだよね...別の人なの」

「...ん?」

「えぇっとどういうことだ?」

「夢でね?神を名乗る男性が『その子の魂はこちらで回収した。君は安心して新たな肉体で楽しめよ』って」


ざっくりとだが俺はそう説明した。

ちなみに実際は

神『いやぁやっとパスが繋がったよ!あ、説明だね説明、こほん...。元その子は天罰によってこちらで引き取った。君は今の肉体で人生を謳歌してくれ。んで、なんで天罰かって言うとこの子神様の社に向けてまぁ罰当たりな事をしまくってたんだよね、それでついに神様が怒っちゃってさ?お前ちょっと話しようや?っ的な?でもいきなりそんなことすれば魂抜かれた肉体は死んじゃうし色々が色々なっちゃって大変になっちゃうんだよねぇやった本人もあ、これやばくね?って言っててさどうするってなってたんだ!その時ちょうど別世界で君が現れたからちょうどいいやこいつ入れたろってなってそうなったんだ』


『え?肉体に魂入れれるならその子を入れたら良かっただろって?いやぁその子全然反省もしないしなんなら私悪くないよ?なんでそんな事言うの!?ってさ!僕達神様もこいつ戻したらだめだわってなったからかな?っともう時間だね!んじゃまたねぇ』


一方的に説明されて夢から覚めました。

色々と思うがこれだけは言いたい...神様フレンドリーすぎんだろ!!

威厳もくそもなかったなぁ


「そうだったのか」

「なんか納得したわ」

「「?」」


家族はみんな納得したような顔をした。

2名ほど首を傾げているけど


「それで...私h」

「本当になるほどな、神様のおかげだったのか!幸せになれたんだ!喜びしかないな!」

「へ?」

「そうね!神棚でも祀っときますか?あ、神社に行ってお礼しないといけないわよね!」

「え?」

「「??」」


なんだろうか?もっとこう...私たちの子を返して!っ的なのを想像してたんだけど...えぇ?

拝啓神様、この親なんか怖いです。

あ、弟達は可愛いです。ありがとうございます。

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我儘娘の体になったんだが?これからどうすれと?? 放浪者 @munsn

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