第3話_兄弟と俺の関係改善をしてみたんだが?(あっさり)

「到着だ」

「お疲れ様」


俺も言った方が良いよな?ここまで運転してくれたんだ言った方が良いに決まってるよな?うん。

あ、でも言ったらまた泣くよなこれ


「えっと、運転お疲れ様…」

「っ!…ありがとうな」

「良かったわ、本当にっ」


予想当たったぬん!ってかふと思ったのですが実の娘がこんな状況になってて喜んでるって親としてどうなんや…?あれか?そこまでこの娘は酷かったんか!?


「さっ、息子たちが待ってるんだ!早く家に入ろう。」

「そうね。早く入りましょう。」


待って!心のの準備が!合わせずらいしなんか会うのが怖いんだよ!クッソこの娘もうちょっと普通の子だったら良かった!…いや今更どうすれと?なんですがね!?


ガチャッと扉を父親が開け中へと入った。


「ただいまぁ」

「帰ったぞー」

「お、お邪魔しまーすぅ…」


家に入ると誰も居ないようなそんな静けさが漂っていた。


「上かしら?彩由さゆとあなたはリビングに行ってて?少し見てくるわ」

「頼む、おいで彩由」

「は、はい」


父親の後ろについて行きリビングへと向かう。


「うわぁ…すごい広い」

「ははっ!そうか、広いか!彩由のその表情は初めて見たな!ほら、こっちおいで」

「え?わ、分かった。」


ソファーに座った父親が隣をぽんぽんと叩きながらそう言ったので隣に座れということなだろう。


「えっと…?」

「あー…彩由、痩せたな」

「え?そ、そこまで変わらないと思うけど…。」

「「……」」


おい誰かこの空気を破壊してくれ…。

その時、扉が開きそこから母親と母親の後ろに隠れてこちらを見ている2人の少年が入ってきた。


「2人ともおまたせ。彩由、2人の事を見て何か思い出したかしら?」

「えっと…いえ、何も」

「そぅ。まぁいいわ!それじゃあ自己紹介しましょう!ついでに私たちもね?あなたはもうしているししなくても大丈夫よね?」


母親はそう言って父親を見る。

あれ?そういえば俺父親の名前聞いてなくね?


「えっとその、ごめんなさい私知らないです。」

「…あなた?」

「あ、あれ?してなかったか?」

「えっと、はい。」

「……あ・な・た?」

「ひっ」


父親はどうやら名前を教えたと思っていたらしい、俺もだ。

そしてそれを聞いた母親は笑顔だが目が笑っていないというなんか怖い顔をしながら父親の方を見て、それを見た父親は体をビクつかせた。


「もぅ…。それじゃああなたも一緒に自己紹介ね」

「そうだな…忘れていたんだ、最初は俺がするが良いか?」

「そうね。お願い」

「うし。コホン、俺は渡辺 晶わたなべ あきら、まぁ父さんでも父でも呼んでくれ…出来ればパパが良いな」

「私はこの人の妻の渡辺 仍わたなべ なおよ母さんでもママとでも呼んでね」

「「っ…。」」


2人の少年たちは話を振られた事に体をビクつかせ母さんの後ろに隠れた。


「あはは、この子達前の彩由に色々されてたから…嫌いにならないでちょうだい?」

「そ、そんなことでなりません!実際それほどのことをしたのでしょうし…。」

「ありがとうね?さて、続きをしましょう。右にいる子が弟の渡辺 照史わたなべ あきとで、左の方が兄の渡辺 晴世わたなべ はるせよ」

「あははは…よ、よろしくね?」

「「ひっ」」


めっちゃ怖がられてるやん…。

どうやってこの関係を改善すればいいんだァ!!


それから2日後


「ねーちゃん今日のご飯なに?」

「鶏肉あったしシチューかな?」

「僕、カレー気分」

「そうなの?じゃあ少しカレーも作ろっかな?」

「やった!」

「え、照史ずりぃ!俺もカレー食べたい!」

「んじゃ多めに作ろっかな」

「「おー!ねーちゃん大好き!!」」

「ん、ありがと」


笑顔で抱きついてくる2人を撫でながら俺はそう返した。

え?展開が早すぎるって?

HAHAHA!俺もびっくり、どうやったかって?うん…これしたら改善するかなぁと軽はずみの餌付けしたら何とかなったってやばくね?

やべぇ、2人の純粋さが心にくる…!


ちなみに俺こと渡辺 彩由わたなべ さゆの年齢は12歳で照史と晴世は9歳、ママとパパは2人とも30前半の年齢だ。

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