願い
綴。
第1話 願い
もう少しで今年が終わる。
新しい年が始まれば、新たな旅に出るあなたへ届くと信じてこれを書いている。
ふと迷い込んだこの世界の片隅で、誰にも気づかれることなく過ごしていくものだと思っていた。
そんな私のもとへ見えない糸がいくつかちらほらと見え始め、この世界の色が変わった。数多の糸が交差するこの世界で言の葉を交わすようになった、このご縁を私は奇跡だと感じている。
あなたから受け取った笑顔や感動や感謝の気持ちは今もこの胸に残っている。これからもきっと残り続けるだろう。
時には、真夏の強い太陽のように……。
時には、穏やかに流れる川のように……。
時には、力強く武勇な姿で……。
あなたは人生の新たな歴史を刻む為に歩き始める。
その大きな決断にたどり着くまでに、計り知れないほどたくさんの葛藤や苦悩があったことでしょう。そんなあなたの背中をそっと見送る事しかできないのだ。
黄金色に輝くまんまるに満ちた月を見上げながら……。
群青色の空でとびきり光を放つ星を見上げながら……。
たくさんの優しさをありがとう。
これからのあなたの進む道がキラキラと輝いていますように……と願いながら微笑んだ。
―― 了 ――
願い 綴。 @HOO-MII
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