カクヨム甲子園参加作品についてのご感想を書いている作者様です。
私もご感想を拝読していますが、カクヨム甲子園に参加している高校生作家様の熱意と実力が伝わってきます。
読者の立場として、その作品の良いところを探そうという読み方をされています。
ちょっと伝わりにくいシーンがあるときは色んな可能性を考え、作者の意図を汲み取ろうと努めています。
物語を構成するテクニック、文章の書き方、引き合いに出される先行作品、現在の書物に関する市場について、等の豊富な知識をご感想のなかで知ることができ、第三者が読んでも勉強になります。
拙作についても何作もご感想をいただいており、大変ありがたく思っています。
自分が何気なく書いたシーンでも、読者のフラットな視線で読むと疑問になる部分を指摘されるなど、多くの『気付き』を作者に与えてくれます。
多くの高校生作者様にとって、とても有用なご感想だと思います。
このご感想をもとに、さらによりよい物語が産まれてくることを信じています。
本作の筆者、snowdropさんは毎年カクヨム甲子園の作品を読み、読んだ作品の感想をエッセイとして投稿されている方です。
カクヨム甲子園に限らず、他にも創作に役立つエッセイや、もちろん物語なども書かれている方なのですが、私は特にカクヨム甲子園関連でお世話になりました。
まだ創作活動を始めたばかりの頃、「カクヨム甲子園2022」に応募した作品に感想をいただいたときのことは今でも覚えています。
その作品は残念ながら最終選考で落選してしまいましたが、その後さらに的確なアドバイスをいただき、来年は受賞を目指して書こうと決意しました。
そして「カクヨム甲子園2023」ではいただいたアドバイスをもとに作品を書き、念願の大賞を受賞することができました。
他にもカクヨム甲子園だけでなく、「カクヨムコン8」の短編部門に応募した作品にもアドバイスをいただきました。
当時の私は作品を書き切ったというだけで満足してしまい、推敲が足りなかったのだと気づかされたのは、snowdropさんの感想あってのことです。
snowdropさんの指摘がなければ、「カクヨムコン8」も「カクヨム甲子園2023」も受賞することができなかったでしょう。
自分の作品を客観的に見たアドバイスや感想をいただくことは、創作を始めたばかりの高校生にとって大きな自信となります。
本作はそんなsnowdropさんが感想を書いていくなかでの「思い」の数々が綴られています。
数百作品もの作品の感想をひとりで書くことは決して容易なことではありません。
それにも関わらず、最後まで決して手を抜くことなく、それぞれの作品に真摯に向き合っていく姿勢には本当に敬服します。
来年、カクヨム甲子園に参加する高校生の皆さんだけでなく、大人の方々も。
作家の卵たちを見守るもうひとつの物語を覗いてみませんか?