脳死ラブコメ
ミハナ
脳死ラブコメミステリーサスペンス
「んんっ、ァァ! !」
体をまさぐられる感覚に私は目を覚ます。
毎日この頃見る夢は、日毎に過激さをまして私を苛む。
そして毎回ぐっしょりと濡れてる寝巻きを洗濯するまでがルーティンになってきている。
新たな下着を身に付けてごうごう唸る洗濯機に体を預け、深い溜息を吐いた。
「あの夢は私の中の願望? 確かに彼氏ができないイコール年齢ではあるけどさ〜
ありえないでしょ、夢でセックスしてイッちゃうなんて。しかも相手誰かも覚えてないし~、つうか夢見てても相手の男性モヤがかかってて見えないんだっつの! 見せるならはっきりそこも見せてよねー、モチロンイケメンで! !
イケメンなら誰でもいい!もう、ハゲたオッサンじゃなければ~!私の夢よ現実になれ! !」
一人の部屋に乾いた笑いが漏れる。
すると、そこに声が脳裏に響く。
『そのくだらない願い、叶えよう』
は、あんた誰と尋ねる間もなく私は睡魔に落ちていったーーー。
「ぁんっ、もっと触って…っ」
「こう?」
「そう、そこ……っアァっ! !」
体を貫く熱い楔に体内は柔らかく受け入れていて、毎日嬲られた体は反応を返していた。
そこでふと目が覚める、だけど、目を開けた世界はいつもの天井と知らない男性。
そして、体の中の熱い楔。
私は知らない男性に組み敷かれていた。
脳裏で声が蘇る。
『願いを叶えよう』と変な声は言った。
だからこの状況?
「気が散ってない? 僕の方をちゃんと見て、僕をもっと感じて? 」
「ひあっ! !」
もうあんなの望まないから、淫夢だけでもいいから夢なら醒めてーーー
「夢じゃないよ、きみが望んだことだ」
イケメンが私の声に答えて、強く腰を打ち付けられた。
跳ねるからだで、彼に抱きついた。
もう、どうでもいい、気持ちよさに溺れたい。
今だけはなんでもいいから、この気持ちよさには抗えないから。
全部を後回しにしてイケメンにしがみつくと、かれは薄く微笑んだのだった。
脳死ラブコメ ミハナ @mizuhana4270
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