チョコボールで捕獲しろ!UMA評論家・マカサワ君の休日

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 「ム~!」 UMA(未確認生物)の評論家をしているマカサワ君が、目覚める!超常現象のパワーはUFOだった!

  UMA(未確認生物)の評論家をしているマカサワ君と彼は、子どものころから友だち。

 メンドーなのは、マカサワ君が人間を超えていたところか。

 人間を超えて…。

 そう。

 マカサワ君は、超常現象研究家でもあるのだ。

 そんなマカサワ君が、不満顔。

「 UMAを見つけて懸賞金とかもらうの?って聞いてくる奴が、いるけれど…。ギャンブルじゃないんだぞ、チョコボール!」

 なぜか、友だちの彼に文句をぶつけている。

「ム~!たしかにある意味、人生はギャンブルだけどさ、セッツァー!」

 …はい?

 面白いこと言うね。

 セッツァー?

 ギャンブルといえば「ギャンブル依存症」という怖い言葉が思い出されて、心配になる。

 そういえば、ゲームセンターのゲームもギャンブル。

 ゲーセンには、2人で何度かいっしょにいっていてなつかしい。

 どこかのゲーム評論家は、痛いことを言っていたが。

「スマホ生活の若い世代は、スマホのギャンブルに依存しがち」

 痛いね。

 こう言われ続け、マカサワ君も機嫌が悪くなっていたか?

「早く、UMA を見つけてこい!」

「UMA 評論家だろう?」

「ム~!」

 がんばって期待に応えようとすればするほど、悪循環。

「僕が生き続ける限り…。いや、UMA が生き続ける限りやってみる!」

 真面目なマカサワ君なら、言いそう。

 UMA 依存で、過労死しないようにな。

「そうだ。マカサワ君って、休日はどうしているんだ?」

 やや、心配。

 マカサワ君の家、競馬場のことを思う。

 そうなると、こう言う人が出るはず。

「UMA と馬の、シャレか。どうせ、競馬場の地下にあるUMA 基地で生きている人間なんだろう?」

  いや、ちょっとちがう。

 目指すは、マカサワ君の家、競馬場。

「やあ…って、あ!」

 マカサワ君は、草をむしゃむしゃ食っているところだった。

「見たな~」

「マカサワ君?玄関、閉めておきなよ」

「ちょ」

「マカサワ君!君は、 UMA…じゃなくて馬…じゃなくて、UMAにこりすぎだ」

「…」

「君は、UMAと馬、どっちなんだ?」

「何だと、ム~!」

 人間を超えたマカサワ君が言うと、 UFOが降りてきて…。

「まさか、UFOキャッチャー?」

超常現象パワーで、見事、彼を捕獲。

ギャンブル依存もまた、超常現象です。

「ム~!」

 

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