第27話 悪魔の指数





    <オマケ編>


はい、物々しいタイトルです(笑)


コレを使って真剣に悩んでしまうといけないので、例によって私の妄言という事にしておいて下さい。



これは良作を浮き彫りにする指数(エール指数)を編み出す最中に見つけた、とある計算式です。


もしこれをWebサイト画面(カクヨムUI) に表記するなら一部から阿鼻叫喚、或いは大ブーイングとなるので指標としては不採用、本編でもおもてには出せませんでした。

だからこのオマケ編にてご紹介。



今回ご紹介するその『とある指標』は、一つの特徴を残酷な迄に浮き彫りにします。

だから自信のない方、ネガティブに陥り易い方は計算しないで下さい。


それは『読んでも刺さらない率』を表します。

ここでは仮に <素通り率> とします。


あっ! 一つ予防線を張らせて下さい! (笑)


『刺さらない』≠ 駄作


つまり一般的でないローカルでコアな、或いはマニアックに優れたもの等もこれに当てはまってしまうのです。

故に作品の優劣ではなく、あくまでも『一般的な読者のハートに』刺さり辛い作品だ、と言う事ですのでご承知おきを。


ただし『一般的な読者層へ向けて作っていた』とするなら、その計算結果は自らの作品に真の改善を迫る刃となって突きつけて来るでしょう。




・まず是が編み出される過程から。


どうしたら作品の価値をグルメサイトの星の数の様に分かり易く出来るか、と色々な要素を掛けたり割ったりしていた時の事。まず多くの人が思い付く基本型。


  < 高評価 = 星数 ÷ PV (×100)> (%)


星が仕手行為でダミーならPVも同率で増えるので、それなりに善し悪しを計れるかという考え。

しかしこれは物差しになり難い問題点が有るのです。



①星数問題

一人3星迄なのにレビュー人数x3を大きく超えるものがあります。システムの脆弱性をついた不正行為が行なわれています。

と言う事は運営はアカウント数で人数カウントしておらず、iPアドレスかログイン情報等の解析かでユニークユーザー数を割り出していると言う事も分かります。

(星付与人数の3倍を超える星を冠したユーザーを運営はなぜバンしないのか不思議です。わざわざ併記するのだから運営は不正に関わっていないはずだし洗い出しも瞬時にリストアップ可能なはず)



②PV数の意味問題

分母をPVにする事はPVが多いほど不利となります。つまりソックリな2つの作品が有ったとして、片や『読みやすい様に一話を千文字』、片や『ー話を五千文字』程度にしていた場合、前者は後者に対して5倍も不利な結果になります。

つまり一話当たりの文字数により物差しの基準がバラバラになり過ぎるのです。


更には「PVがこんなにあるのに星がこれしかないなんて、何でつけてあげないんだよ」などと言うような意見も見かけた事が有ります。


え?! 読んであげたら星あげなきゃいけないの?

じゃあ星の意味は? 応援なら♡があるのに?


読み合い企画なら返礼は仕方ないでしょうけど、それ以外でもやってたら本当に星の意味はなく、こんな人もいるようでは益々星の意味は無くなり、もう星と♡を統合したら? なんて思ってしまいます。


結局、星を含む数式は無為なのか? なら『作品のフォロー』は?などと色々考えていたら思い付いたのです。


『作品のフォロー』も仕手行為や読み合い企画などで義理によって付き易い指標。星爆が許されないのでフォロー爆?して来る人も居る。

ならそれと組み合わせたら?


「PVがこんなにあるのに星がこれしかないなんて、何でつけてあげないんだよ」を逆手にとって考える。



<作品のフォローまでしたのに星を付けない

       ≒ マジで刺さらなかった>



これは一つの真理。これを不正のない方の星関連のものと組み合わせる。

つまり星数ではなく星を付けた人数で。




◆ 素通り率

( 1- 星をつけた人数 ÷ フォロー数 ) ×100 (%)


※作品フォロー人数が50を超える辺りから有効。

そうなる前だと読み合いのみの星・フォローでは素通り率がゼロや、それ以下(完読等でのフォロー外し)になるような場合もある。よって一定以下は高評価。


そして主として既に『星評価やPVが多い作品の真贋の見極め』に使える指標となります。





50%以下 ―――― (マイナス値を含む) これは良作。読んだら半数以上の人が1つ以上星を付けてくれたもの。


60%未満 ―――― 準良作


60%以上素通り―――そこそこ

70%以上素通り―――改善の余地あり

80%以上素通り―――多くの人に刺さらない?

90%以上素通り―――真剣に考え直すべきか



上記の目安コメントは私の基準なので、こんな風に分類すると判り易いですよ、皆さんなりの閾値なり分類をしてみては、という一例に過ぎません。


例えば70%素通り→ 100 -70=30%刺さった。

ではなぜ <刺さった率> にしないのか。

これは読み合い中心の作品は大抵フォローと星はワンセット。だから押し並べて良い方へと振れてしまうため値が良い時の信頼性は低い。良さを表すには向いていない。

故に厳しい現実を見る時にこそ真価を発揮するものなので、この様な式となり、刺さらなかった現実を見るツールとなるのです。



※ 真に受けないようにしつつ自己責任で活用してみて下さい。よって批判は受け付けません。


※ あと、人気作にもなると作品のフォローの中に一定の割合で、後で読むための『カートに入れる』状態も含まれますので数値は厳し目になります。

更に読み専さんも増えると星を付けない機会も増えて、もっと厳しくなる事も。

その場合、10%程度甘い側へシフトして考えてもいいのかも知れません。

(逆に読み合いばかりの作品は良い結果が出てしまうので自戒が必要)



◆追記◆

ご指摘をいただき短編向けではない事をお伝え致します。短編は気軽に読まれるので星を付けやすく、また、フォローの必要は無いので最初からフォローの考え抜きで読み始める人も多いからです)


あえて【短編用】を表すなら、

[ 1ー{ 星付与人数 ÷ ( PV÷ 話数 ) }] ×100 (%)


ランク評価もこれ専用に応じて調整


個人的な感覚では例として90%素通りなら80~75%という感じに【10~15%】差し引くと、長編のランク分けをそのまま使えそうです。 

※PVを分母にするのでフォローを分母にするより厳しい数字となるため)




さて、この様な指標で完璧なものなどありませんが、例えば既に沢山の星やフォローが付いている似たような幾つかのポピュラーな内容の作品(中・長編)の中から一つを選びたい時、ハズレを引いて時間を無駄にしたくない。

そうした時などに、多くの人に刺さらないものを避ける手段としては使えるのではないでしょうか。


逆に、ポピュラーな感性に刺さる作品を目指している方が自分の作品の評価を客観的に知りたいのであればこれは使えると思います。

(読み合いが少ない前提で)閲覧数が少ない内なら素通り率50%以下を、星数が1000を越えてくるほどの作品ならば75%を下まわらないと……

その作品は多くの人は掃いて捨てるかの様に閲覧している可能性が高いと思われます。


注)

(但し、話数が多くて星付けタイミングを逸しているもの、アップして間も無いものや、星数が急上昇中のものなどフォローが増えた直後で星付けが追いついていない事などからそれらは10~15%くらい甘めに考えても良いと思われます。)




  * *




……良作を探せる様に運営さんには工夫して欲しい。これまでの26話はそう言うものでした。


でも運営側はこう思って居るかも知れません。

優劣は個々人が決めるもの。ダメな作品なんて有るのですか、と。

そんな事を言うなら皆さんが優良作品のみをアップすればいいじゃないですか、と。



なかなか反論が難しいかも知れません。

それでも今の評価制度に惑わされている事実もある訳で。


だから上記のような指標活用も(個人的に使う範囲でなら)有り得ると思います。




今回はブラック深宙みそらでした。









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