第23話 創作活動の大変革前夜
◆前話より――――――――――――
創作界を思うと(ギフトスタンプを)早くやった方が良い。……(略)……創作は正味あと15~20年で意味合いが根本から変わってしまうから。もう『待ったなし』だと思います。
だから、する/しない、で迷ってるヒマなど無い。
『大変革の前にオヒネリ制を成功させておきたい』
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今回は上記についてです。以前にラノベの辿る衰退と形を変えて新たなジャンルになって行く話しをしました。
それは人類が人として普通に過ごせて、今迄通りの生き方が出来た楽観的なシナリオ。
そしてもう一つ、リスクに備えるために最悪のシナリオも想定しつつ後悔のない生き方も考えておく、そんな思考実験をしてみたいと思います。
(ネガティブに引っ張られてしまう方は、ここからは私の妄言とでも思って下さい。)
さて、今回の夕イトル。創作活動の大変革前夜。
これは生成AIの登場に因んでのものになります。
生成AIの出現。その起源は1986年とも言われているが、注目された元年は昨年2023年という共通認識で良いかと思います。
学習済みデータから適切な回答を提示するのが従来のAI。それに対し生成AIは無から有のアイデアを生み出すかの様な性質を持つ。
学習済データから予測した答えを返すのではなく、AI自身が自ら学習し、与えられていない情報さえも自分で探して行き、創造的アウトプットを返せると言うもの。
当初、人類のワークやタスクに対するアシストとして機械やロボットが開発、性能を上げてきた。
コンピューターも何時かは人の知能を越えたとしてもまだまだ先の事、そう多くの人、ましてや専門家でさえ最近までそう高を括って来た。
特に人の心情を解したり創造的分野については、最後まで代わられ難い分野としてほんの二年ほど前まではそう捉えられていた。
そこへ突如進化を遂げて時代の最前面に出て来た生成AI。
最も安心な職業としてランク付けされていた一つ、イラストレーターが今はどうだろう。このカクヨムでもAIイラスト全盛だ。
通常イラストレーターに依頼すれば顔だけで3万~、全身で10万~、背景他も……となれば15~20万円とも言われていた相場。
私も手描き派だから分かるが10時問かかる絵が2分位で出来上がる。
約200~300倍速で質の高いものを提示。これからはもっと早く、質も良くなるでしょう。
だから今、イラストレーターは蒼然としている。これを他人事として捉えている人は多いだろう。だがもう遅いかも知れない事になっているのをお気付きでしょうか。
専門家の間でも後6~7年後には仕事の1/4が、20年後には全ての分野で人のやることはAIに置き換わると予測されている。
利権をもった業界等の反発を喰らわぬようにする為、最初は誰も文句を言わぬアシスト業務から切り崩される。
例えば悪辣な就労条件のアニメ業界。カットとカットの間の『中割り』と呼ばれる中間の動きだけ描く新米むけ作業は手間ひまかかる根気作業。しかし美しい絵を300倍速で描けるAIならお手の物。
気付けばもう自動で中間絵を描くAIソフトがいくつも出来ている。もうプロの世界へ導入前夜といった状況だ。アニメーターは救われるのか、或いは職を失う人が増えるのか。作画業界への影響は計り知れない。
例えば最近のとある大学での課題。2つの有名映画の要素を取り込れた映像とオリジナルなストーリーをAIに動画として作らせYoutubeにアップして提出、などと言うものをやらせていた。
これが発展して行くと個人が映画やアニメ作品さえも作れてしまう。
親和性の高い映像業界へと魔の手は更に忍び寄る。
おーい○茶のCMはAIモデルになった。知らぬ人はだれもAIだと思えぬレベル。このモデルならスキャンダルもないし、今後はイメージを大切にするCMに最適、等と賛辞を送られていた。
モデルと言えば、昨年夏、とあるアイドルがAIに自分を学習させ、ロケもせずカメラマンも無しに写真集を作り上げてAmaz○nで販売した。
もしこれが成功し皆が倣えば業界にとんでもないダメージを与えただろう。
慌てたAmaz〇nは直後、謎の販売差し止め。規約違反は何も無いにも関わらず、だ。
声優業界も戦々恐々だ。第一線の声優の芝居を学習させて全く別の作品に本人の許可なく声を演じて問題化。この技術で人気声優のかけ合わせ等でオリジナルAI声優を使えば、もう声優は要らなくなり兼ねない。
オーディオ・ビジュアル界だけではない。
例えば皆さんもご存じバウムクーヘンの老舗ユーハ〇ムでは今や手練れの職人のワザを完全習得させたAIマシンが焼いている。
この様に多くの業界に侵食しているのをご存じだっただろうか。
この生成AIの代表格、ChatGPT。もう皆さんは会話してみただろうか? 素晴らしい性能だ。どんな質問にも的確に、それも瞬時に応答する。
余りに優秀なので、かの孫○義などは『役員との会議より遥かに有用だ』として常時身辺に置き、会話する中で特許アイデアをChatGPTと日々策定し続けていると言う。
となれば当然皆さんは次の様に思うでしょう。
ならそんな生成AI、小説は?
次話ではさらなる近い内の大変革、既に出来てしまっている次世代生成AIや、最も高等な言語世界をほぼ踏破している事実など、また、そこから導き出される私達がなすべき事……
人間が創作というものに純粋に向き合える僅かな残り時間……
それらを語りたいと思います。
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(いずれ、皆さんでこうして行きましょうという提案を見逃さないようにして貰えたらという考えです)
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その他、様々なサイトの改善案、書き手、読み手の関わり方、そして創作活動の行く末などを俯瞰し、私達がどの様な心構えで行動したら良いかを示して行きます。
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