第22話 掘り当てた宝 掘り当てる宝




◆前話より――――――――――――

『ギフトされた総額表示』によりギフトがされていない作品への注目度が低下の恐れ。

「その他の多くの作品はやはり埋もれるか」

―――――――――――――――――


妥当な心配だと思います。



<読者の自腹を切る評価 ≒ サクラでない評価>


これは認めざるを得なくとも、結局人気作ばかり投げ銭されるようでは上記の懸念通りになる。

まあ、サクラ星作品には投げ銭されないでしょうけど。


そこでその解決案を提示するのが今回の目的。




その前に、前話でのギフトスタンプへ早速色々ご意見を頂いてます。


◆メリット

 コメント書くのが苦手な人にはうってつけ

◆懸念点

 本当に払ってまでという前提が成立するか


この懸念点の方が払拭されず課金前提の話をするな!

そう言われている状況です。


ギフトスタンプが利用されるかは私見では利用されると思っていますが、実はそれ以前にされた方が断然良い、と言う『幾つかの動機』が有るのです。


① 既にギフト制があるのに使い辛過ぎる

② 作家の矜持のため

上記は今まで伝えました。


そしてもう一つ

③ 創作界を思うと早くやった方が良い。

これが最大の動機。創作は正味あと15~20年で意味合いが根本から変わってしまうから。

もう『待ったなし』だと思います。だから、する/しない、で迷ってるヒマなど無い。 でも是については後日取り上げます。詰まるところ、


『大変革の前にオヒネリ制を成功させておきたい』


この言葉、数話先になって同意されてなければ私のプレゼンは失敗に終わったと言う事になります。今は諸事情により反対論はスキップさせて頂きます。


  *


さて、①を鑑み、ギフトスタンプは今あるギフト制からの変形で済む話。既に投げ銭システムは導入済な訳で、そこは投げ銭する/しない論に戻す意味はなく、『どうやって投げ銭文化』を根付かせるか、の話。


例えばYoutube。ライブで投げ銭(スパチャ)が成り立つと発案した人、そんなの無理だと反対した人。きっと二分したと思います。でも実際に出来た。

コアなファンとは言え、個人の集める程度の人数の中から投げ銭する頻度。そして金額。かなりです。

ここで30円、60円などと言ってるのが虚しくなるほどにオヒネリが投げられている。


私見では電子読書でも遣り方次第でそれなりに動く人は居ると思います。

カクヨムとYoutubeでは色々違う! と言う人も居るでしょう。そう、この創作論でも色々な物事が無料の時代だと言って来た。ならお金を使うのか?


では若者を含め、皆さんは全てを無料で考えて居るのでしょうか。これが必ずしもそうじゃない。本当に買いたいと思う物、或いは何かの衝動に駆られた時、結構な額を支払っている。

ゲーム等に於いても無料で遊べる物でも魅力があれば追加の支出を厭わない。


またカクヨム運営としては、ゲーム業界と違い仕入れのコスト負担がない。あんなに開発コストがかかるゲームと違い、一度の見直しで良い体制に修正出来るなら大して採算に悩むものでも無い。


カクヨムを利用するようになってから本を買わなくなったという人もいた。

そう言う人が、ここで読んだ作品に『一定以上の楽しみを与えて貰った』時に、『無料だからいいや』か、『楽しませてくれてありがと。チャリ~ン』 か、一定の人がどちらの行動に出るか私には想像出来る。


また、エール指数の時にネガティブ意見の例として『応援コメントを書くのは苦手』というのも多かった。ならそんなに人は動かないものなのか。


否、もっと難易度が上の『コメント付きレビュー』でさえ、新着を見ると10分に1回くらいは続々と届いている。(因みにその頻度も千人に一人位の頻度かと思います。) やはり母数が多いからです。


つまり、多くの人にとって心理的障壁がある事でもそれを超えてくる人は(一部の人だけなのに)それなりにいるという証拠。

ここは投げ銭についても結果は同様だと思います。

(反論はお待ち下さい。数話先でも受け入れざるを得ない反論があるなら私も諦めましょう)



さて、ここでやっと今回の本題。

埋もれる作品対策について。


◆ギフトスタンプによる月間スコッパー賞


まず例として仮に累計ギフト総額が千円以下の作品のみを対象にしたとします。

これは埋もれた良作のみをスコップするための対策。


そこへある対象作Aにギフトスタンプしたとして、額に依らず1ポイント、別の対象作Bにも課金して1ポイント。このポイントは作品側に付くとします。

(画面には表れない数値です。)


そして期間内に最も多くのポイントがついた作品に課金していた読者(=スコッパー) に大きな報奨を与えると言うものです。――①


これをギフト額で集計すると、太客が一度に凄い課金をして強引に最高評価作にする事が出来てしまうので、あくまでも1ポイントのみ付く仕様、非表示にする事で中身とは異なる人気集中を避ける訳です。


同点一位の報奨は多ければ抽選になるかも知れません。報奨内容は運営や皆さんに魅力的なものを考えて頂くとして、いずれにせよ埋もれた物へ意識の向くイベントを掲げる事が重要だと思います。


また、付けて回ったポイント数がスコッパー側に累計されてランキング、四半期ごとでの上位ランカーにも何かインセンティブとなるノベルティーなり、マイスター称号なりを付与するのもアリかと思います。――②


継続してスコップしてくれる人へのやる気を月次でリセットしてしまうのも勿体無いかと。


※この②だけを評価してしまうと、大盤振る舞いする人だけが表彰されてしまうのに対し、①は埋もれた良い作品を探す嗅覚に秀でた事を評価する物となる。



こうして埋もれた作品にも次第にギフト累計が付いて行くとフライト効果が発揮され、続いて読みに行く人も出てくる事が期待されるのです。


又この時、スコッパーの読書傾向についてAIがキーワードなり、ストーリー展開なりを分析し、パーソナライズド広告のようにあなたへのオススメとして各人に見合った表示をする。

あの妙なアルゴリズムの『関連小説』を止めて、上記にする事で


・ 埋もれた作品がオススメに表示

・ 本当に好みの作品ばかりが推奨される


となればついつい読んでしまい今迄よりPVも上がる。読み手の増進と埋没作の掘り起こしが同時に成されれば、運営にも従来よりは良い結果が期待されるでしょう。







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来たるべき時のためにアンテナを張っといてあげてもいいよ、と言う方は『フォロー』をお願いします。


(いずれ、皆さんでこうして行きましょうという提案を見逃さないようにして貰えたらという考えです)


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その他、様々なサイトの改善案、書き手、読み手の関わり方、そして創作活動の行く末などを俯瞰し、私達がどの様な心構えで行動したら良いかを示して行きます。




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