第19話 読む勢力の拡充が成し得ること





現在のカクヨムには作品数は40万あります。 

完全読破するとして単純に一日に1作品読んだ場合、千年以上かかる。

これが某ライバルサイトだと107万作品。つまり3千年近い。


イメージとして実店舗を例にして見ます。紀伊國屋書店 新宿本店の売り場面積、それは


約1500坪 =3000帖!です。

皆さんのよく知る6帖部屋にして500室分です。


大きなビルの1~8Fまで全て本の売り場。現在の蔵書数は約120万冊とも言われています。 

イメージしてみて下さい。膨大な量ですね。

しかしカクヨム+なろうではそれより冊数が多いと言えます。


だからもう作品を増やす方向性は、自然にまかせておけば良い。

というより、そうしないと読まれない作品が多くなりすぎる。そう思いませんか?


無理に賞を掲げてまで増やすより、質の高い作品をじっくり作ってもらうのがよい。

皆さんの作品が使い捨てみたいに扱われているのは見るに堪えないです。


そう言えば、このカクヨムでも実在の編集者を名乗るある方が、その創作論でこの様に語っていたのを見かけたことがある。


一つの作品をこだわって磨き抜いたものと、書くほど上手くなる、を信じて粗雑なものを幾つも提示された場合、本物の編集者がどちらを選ぶのかと。


早くても素晴らしい文をかける方もいますが、概ねの答えは想像すればわかります。

しかしながら創作は個々の自由。だからその人なりの早さでやるので良いとは思います。

ただし、ことさらに増やすような運営主導は必要ないと申し上げたい。



それに対し、むしろ読む勢力は不足している。こちらに力を入れるべきというのは自明の理。

これを増やしながら必要なところに読み手が行き渡るようにしてゆく。

前回もその様な事を述べたが、その点で出来る事を今一度まとめてみます。つまり――――


【 読み手の拡充のために出来ること 】



◆読み手側にもインセンティブを設け読みの勢力を強化

  レビュワー賞、コメンテーター賞の充実   

    →これらへのポイント付与なども検討

    →読み手としての称号などの付与

    →  〃  ランキング



◆読みたい作品、箇所にたどり着きやすくする

   AIコンシェルジュ

      →良い作品との出会いを促す

   エール指数表示

      →出会った中から選出しやすくする

   本棚機能 ※作品フォロー機能だけでは不便

      →読もうとする時すぐに取り出せる

   栞機能追加

      →参照読み戻りで位置出しが混乱しない




◆読書補助機能の充実

  文字全文検索  

    →登場人物がいつ何をしたか瞬時に辿れる

    →参照希望内容を簡単に反芻できる。

(※ 実はこの機能は本当に便利かつ有用で、凄く多くの並行読みをする場合、人物や出来事の時系列等を反芻する時に絶対必要。これを求める人は『真に解ってる人』だと思います。)



  登場人物紹介窓  

    →簡易的に人名と立場を紹介




他にもアイデアがあったら募りたいと思います。


多くの作品の並行読みが簡便になれば手を付ける人も増え、読み手を増やすのと同等の効果があります。上記はそのために有用だと思います。


これは読み専さんだけでなく執筆に忙しい創作者にも恩恵となるかと思います。

創作者こそ、研鑽のためや読み合いなどで読みに行きやすい状況を望んでいるでしょうから。



現在のUIにはまだ改善の余地が多々ある。そこへの梃子入れが「書く」と「読む」の充実に大いに繋がると思っています。


そしてそうする事がPV増加に繋がり広告料アップ、一番得するのが運営なのだからやらないのは損以外何物でもありません。


運営さん、しっかりしましょう!






―――――――――――――――――――

その他、様々なサイトの改善案、書き手、読み手の関わり方、そして創作活動の行く末などを俯瞰し、私達がどの様な心構えで行動したら良いかを示して行きます。



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