第14話 ラノベの未来は〇〇から生まれる
前話より――――
この様な状況から若者をラノベに戻すのは非常に難しく、それには全く別のアプローチが必要になると思います。何故なら……
それを語る前に、そもそもその先に待ち受けるラノベの未来自身についても予言しておくことが必要です。
* * *
ここまでのラノベ衰退の流れ、実は自然な流れであり淘汰の波の為せるものだとも言えるのです。
つまり淘汰の真っ最中だという事です。
(あ! その先の未来もちゃんと語るので絶望とともにソッ閉じはガマンして下さい)
まず結論から先に申し上げます。
ラノベはしばらく生き残り、そして極めて小さくなりかなり長く続きます。そして何処かの段階で亜流からこれに代わる別の流れが出て来るでしょう。
例として再び音楽から説明します。例えばクラシックなら
◆中世→ルネサンス期→バロック期→古典派→ロマン派・後期ロマン派→近代→現代
それぞれかなり傾向の異なるものに脱皮して行きました。
この中のどれ一つとして誰かがその存続を叫んでも次の世代に移る力を止められなかった。
日本の近年の音楽で言えば、
◆演歌・歌謡曲、フォークソング、ニューミュージック、ポップス、ロック……
大ブーム後、如何なる実力者が現れても、大ブーム時を越える程に再隆盛させる力はなく、やがて次の世代に受け入れられる別のものが派生します。
ラノベとて同じです。元々はジュブナイル(12才位までの青少年向け)小説からもう少し上も楽しめるヤングアダルト層までも対象に書かれて中高生に大ヒット。
一つの世代交代をしたと言える訳です。
それが今までの利用層の年齢も上方シフト(遂には初恋の相手の娘と恋愛しちゃったりとか……もう……)、そして市場構造の変化により、こうした更に上の世代をターゲットにせざるをえず、ここでラノベは(細々と今でも続くポップス音楽の様に) 絶滅はせず形骸化及び、この形式を愛する愛好家によりひっそりと生き残り続けます。
つまり今、別の主流が生まれる夜明け前であり、今、形骸化しつつある部分を脱皮して既に目覚めている人達が次の何かを作ろうとしているのです。
(今、書籍化されてる人が控えに回り、現在を批判的に考えている人にチャンスが回って来るでしょう)
通常、その様な革新性を持った作品は次の世代の若者からは歓迎され、歴史的趨勢からしますと、頭にカビの生えた旧世代の成功者と評論家・運営者からは酷く叩かれるという傾向が有るのです。
こう書くと少し大仰でしたが、要するに今迄の流行りとは少し感じの異なる一定の傾向を伴った一群が、別枠の総称で呼ばれ始めた時にその日は近いのかも知れないと言う事なのです。
なのでラノベの後継はラノベから生まれる可能性が高いと思われます。
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(いずれ、皆さんでこうして行きましょうという提案を見逃さないようにして貰えたらという考えです)
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