第13話 若者はラノベに戻るのか
少しおさらいしつつ、これからの若者とラノベの話にも戻って見よう。先ずは今までの流れ
≫ 無料コンテンツ・サブスクの充実
≫ それによるラノべ購入減少
≫ それでも購入する層
→ 社会人 (&ストレス抱えてる)
≫ せめてラノべで夢を、癒やしを、胸のすく仕返しを!
だからこそ、購入層はこれらを選んだ。
<~からのザマァ>
社畜/NTR/自分を省みないアイツからの
/スクールカーストからの
<~からの癒やし・溺愛>
妹・彼女の妹から/一番の美少女から/全美女から
/第2王子から/配信身バレで注目され全員から
/スローライフ
出版社も当然買ってくれる(需要)へと力を入れる。
書籍化された作品の上記に当てはまる比率の凄さ……
ゆとり世代の影響も有るでしょう。
上記作品にお金や時間(PV) をつぎ込む社会人には次の何れか、或いは両方の傾向。
①ストレスを抱え一服の清涼剤を求めている
②独特の偏愛性向がある
逆に上記の層以外が様々なジャンルのラノべやアニメのブルーレイディスク等を買ってあげていれば、作品が上記のものや異世界ものダラケになったりしなかったと思います。
では漫画やアニメはなぜラノベほど偏らなかったのでしょう。
それは市場も大きく海外でも売れていて、むしろ多様性や総合芸術としての視野も求められ独自性が必要。
広い世界が相手で、受け皿の様々な感性に働きかけられる。
その上、多くの商材からコラボ販促等で利用されるので、各世代にしかもポジティブなイメージ等も大切。ザマァとかは企業イメージに合わない。
故にマンガやアニメは多様さを保てた。
ラノベにもその多様性が有ったが、市場縮小と共に多様性まで極小化。それはマンガほど幅広い購入層を獲得出来ていない証左。
では若者の最近の動向の一例。
色んなコンテンツが無料で済む時代の物の買い方のそれはこんな感じだ。
例の親戚の元ラノベファンのお兄ちゃんの方。
『フリーレン』のマンガを全巻購入したと言う。
「えっ、登録チケットで無料で読めるサイトとかあるんじゃ?!」
「そう言うの色々面倒くさいんだよ」
詳しく聞いてみた。
→先ず話題に上がっていたのでアマゾンプライムでアニメを数話見た。
→ふーんナカナカいいな
→マンガアプリでお試し読み
→新規登録で無料のヤツは1日1話とか、色々制限
→もう電子版買った方が早い
こんな感じらしい。良い物ならお金は使っても良いのだと。賢い。
ラノベの場合、特種層(社会人癒やし) のものが有料で、むしろ良い物が無料だから若者は益々今後は購入からは遠ざかるでしょう。
ただし、無料で(良作を)『閲覧するのが』減るか否かは、そうした良作が見つけやすいかどうかにかかっているのかも知れません。
(購入と愛読とは別の動きとなるややこしい状況に拍車がかかる)
前述の様な『期待値よりも良かったら払う』という購入の流れは今後も増えるでしょう。そして続きを買ってゆく。
この様にオヒネリとして払う。それは若者に限らず。
かく言う自分も二年前にサブスクでアニメ・ヴァイオレットエヴァーガーデンを見て感動し、原作小説を読み、そして自分も書きたい! となり今に至ったわけですが、ブルーレイ一式を後々購入してます。
でも一回も見てません。とにかくあんな素晴らしい作品を作った方々に少しでもお金が渡って欲しかったからです。(友人に貸してばかりですw)
( だからこそカクヨムのギフト制度ならそれが出来る訳で、一刻も早く活きた運用となる文化の醸成が迫られているのです。)
この様な状況から若者をラノベに戻すのは非常に難しく、それには全く別のアプローチが必要になると思います。何故なら……
それを語る前に、そもそもその先に待ち受けるラノベの未来自身についても予言しておくことが必要です。
次回はそれについてです。
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来たるべき時のためにアンテナを張っといてあげてもいいよ、と言う方は『フォロー』をお願いします。
(いずれ、皆さんでこうして行きましょうという提案を見逃さないようにして貰えたらという考えです)
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その他、様々なサイトの改善案、書き手、読み手の関わり方、そして創作活動の行く末などを俯瞰し、私達がどの様な心構えで行動したら良いかを示して行きます。
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