第4話 星とランキングの弊害
先ず、これからを考える前に何が問題なのか、今一度整理しておきたいと思います。
運営は他のWeb小説サイトよりも多くの人に参加してもらい『書く』のも『読む』のも活発に利用してもらい、果ては紙であれ電子であれ、とにかく書籍の売上を増進したいわけで、決してボランティアでやっている訳ではないのはご承知の通り。
当然『人気のある物』を書籍化したい訳です。となればランキングで競わせて上位を書籍化するのが分かりやすい。
では上位はどの様に成り立つのか。
基本は星やPVの数だと思う。それ以外の要因もあるようだがそれらへのウェイトは大きいはず。それらが多いランク作は特にサイトの活況を促し、運営の広告収入に繋がるからです。
ではその星は実情を示しているか。
これが問題だ。大きく分けて二つ有る。
①SNSやコミュニティ利用で星をつけてもらう。
フォロワー数が数万を有する人が一部の人を動かしただけでもすごい数の星を獲得出来る。
②星の投げ合いによる営業活動。
やたら星を提供する事で自分にもつけ返してもらおうとする行為。長編でも最初の7話目くらい迄読まれるが、星の投げ合い後はフェードアウトする。
これらが悪いわけではない。また、これら努力をしているものの中に真の良作もある。
ただ、これらを戦略的に行う事で一定期間内で星が多く付くと注目の作品などの目に付くトップページに表示され、それを見てもらって更に星が付くと大勢の目に留まり続け、やがてランキングに入ると更に星が……
と言った星フィーバーが起こる。これが数千、数万星ゲットの仕組みだ。
もし40万もの作品の中から似たようなタイトル、規模の作品があれば、現在のところ星以外に善し悪しを判別する要素は少ない。星の多い方を選んでしまうのが普通でしょう。
その為、つても無く、営業活動も苦手な人ほど星が少なく、結果40万作品の大海に沈み、浮上はほぼ困難となる。
この流れで良いのか。これで本当に『書く』と『読む』が活性化する事が有るのか。大企業の社員なら有能なアイデアマンがもう少し居そうなものだが一向に変わらない。
もっとも彼らが相手にするのは莫大なPVを稼いで広告収入を上げてくれるパワー作家(フォロワーが多い人ほど有利) であり、屍の山を累々と築こうともそれは関係ないのかも知れない。
発表の場を与えてやってる位にしか思っていないのかも。
そうしてカクヨムコン等というお祭りで誤魔化して、いたずらに作品数を増やし、PVだけをコッソリと上げる。そしてどこぞサイトと張り合おうという魂胆が透けて見えるのです。
結果、より良作が見つけ辛く、沈んで行く。
そんな星システムを無くせとは言えないし、もう変えられないでしょう。
だから新たな評価指標を『追加する』のが良いと思っているのです。
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その他、様々なサイトの改善案、書き手、読み手の関わり方、そして創作活動の行く末などを俯瞰し、私達がどの様な心構えで行動したら良いかを示して行きます。
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