第2話 面白かったら若者は読んだのか





NTRザマァ

スローライフ

婚約破棄


こんなの若者が興味有るのか?

アラサー以降が対象だろう!

だからラノベは衰退……



近年よく見るこうした意見。一見正しい。いや、殆ど正しい。

でも情報や物の見方は一つの切り口によってなされる。これには他の切り口も有るのです。


実際、この切り口だけに頼ると大きな見落としを生むのです。今回はそのお話です。



つまりこれらが原因ではなく、正に逆で、

『若者が内容を問わずラノベを読まなくなったから』

そうなった、と言うのが私の言いたい事なのです。


そして金を落としてくれる層に向けて出版社がやむを得ず対応した結果、アラサー以降やオジサマオバサマがメインターゲットになった、という事なのだと思うのです。



その理由、申し上げましょう。



実際、職場の親御さん達に聴いてまわると子供は『無料ゲーム』と『無料動画』ばかり。そして『無料マンガアプリ』も。本当に嘆いている。

……が、子供に勧められ、その親まで最近ではそれらに手を出し始めている(笑)


お金のない若者がこれ程までに無料(あるいはサブスク)で楽しいコンテンツに溢れていれば、いなくともお金を出してまでは買う人は少なくなって当然です。

しかも今時のゲームは仲間と話し合え、時としてゲ一ムをせずに『皆との会話が楽しくて』サーバー上に集まっている。


先ず、これが主原因なのです。



親戚の子(ほんの何年か前までラノベを買っていた)に最近は買わないのか聞いてみると、上記の3つだけでお腹一杯で、とても買ってまでラノベを読む暇すらない、と言い、その弟クンは兄の部屋にあるそれらに手を付けたことも無い、と言う世代。

今の子はTVもラノベも見ないのです!





それは違う! という意見も有るでしょう。


『そんな無料のものは前からあった』



そう言う人もいるでしょう。

以下がそれへの答えです。



人は流行りに乗る時に、

・革新者

・初期採用層

・前期追従層

・後期追随層

・遅滞層


という各層が時間差を伴って波及します。前からあったとは言え、まだ市民権を得たと言える程ではなかった。

しかし時を経て今は無料コンテンツが真に浸透したという状況なのです。






他にも、

『児童文学のジャンルは売れている』

だから青少年はラノベを見放して無くて、内容が伴えば戻ってくる!

という意見も有るでしょう。


次話ではそれにもお答えします。









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その他、様々なサイトの改善案、書き手、読み手の関わり方、そして創作活動の行く末などを俯瞰し、私達がどの様な心構えで行動したら良いかを示して行きます。


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